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2024年

海部 健三(著)脇谷 量子郎(著)内山 りゅう(写真)

日本のウナギ 生態・文化・保全と図鑑

山と溪谷社(2024年7月刊)

192ページ / B5判 ISBN:978-4-635-06285-5 価格:4,500円(税別)

本書は日本に生息するウナギ属魚類を中心に、その生物としての進化や生態はもとより、人間との関係性の歴史や、今後の保全を考える上での重要な情報をまとめたものです。そもそも日本で分布が確認されているウナギは、稀種を入れてもたった4種であり、「図鑑」を名乗るのは少々冒険的な試みではありますが、本書の最大の魅力は魚類の生態写真の撮影をライフワークとしてきた内山りゅう氏による数々の写真にあります。これまであまり知られてこなかったウナギの生態を垣間見ることができる、これらの写真を通じ、この生き物の面白さをお伝えすることが、本書の大きな目的といえます。(海洋生物資源部門 脇谷 量子郎)

忍澤 成視(著)

貝輪の考古学 日本列島先史時代におけるオオツタノハ製貝輪の研究

新泉社(2024年3月刊)

384ページ / B5判 ISBN:978-4-7877-2305-5 価格:12,000円(税別)

貝殻の魅力は、何といってもそのかたち、色、艶、質感にあり、古来より多くの人々を魅了してきた。本書は、装身具などの素材となった「貝」、とくにオオツタノハに着目し、先史時代の人々と貝との関わりについて、考古学的な資料と生物学的なデータから論じた。とくに、縄文時代から古墳時代まで続く「日本列島最長の威信財」とされるオオツタノハ製貝輪の謎を解明するため、列島各所の島嶼部を20年以上にわたって単独調査し、生物としてのオオツタノハの分布や生態等についても詳細に記録・分析した本邦初のもの。令和5年7月、早稲田大学にて博士(文学)学位を取得した論文の書籍化。装身具に使われた貝を調べることから、当時の習俗・社会形態・交易ルートなどさまざまな課題に挑んだ。(海洋化学部門 忍澤 成視)