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2017年

木本昌秀(著)

「異常気象」の考え方
朝倉書店(2017年10月刊)

232ページ / A5判 ISBN:978-4-254-16775-7 価格:3,780円(税込)

この本は、ニュースで話題になる異常気象や気候変動などについて、もっとよく知りたいという意欲はあるが、気象の本は読んだことがないし、読む時間もあまりない、そんな方々に向けての解説の助けにすべく、グローバル気象の考え方についてまとめてみた。一般向けのつもりが、けっこう難しい箇所が多くなってしまったらしい(私はそうは思わないが)のは著者の不徳の致すところであるが、通常気象学の教科書ではあまりページを割かれることのない異常気象について、全編にわたって論じた本書はかなりユニークなものではないかと思う。(木本 昌秀)

日本海洋学会(編)
編者:河宮未知生・石井雅男・木村伸吾・鈴木立郎・原田尚美・藤井賢彦
大気海洋研究所所属分担執筆者:木村伸吾・伊藤進一・岩田容子・川幡穂高・羽角博康・三宅陽一・渡邊良朗

「海の温暖化 ―変わりゆく海と人間活動の影響―」
朝倉書店(2017年07月刊)

168ページ / B5判 ISBN:978-4-254-16130-4 C3044
価格:3,456円(本体3,200円+税)

二酸化炭素を取り込んで地球温暖化の緩和に大きな役割を担う「海」は、気候変動を理解する上で欠かすことのできない存在です。本書は、地球温暖化のメカニズムを、海が果たしている役割に焦点を当てて海洋物理学や海洋化学の多様な変動過程を通じて詳細に解説すると同時に、海洋生態系や水産業への影響についても紹介しています。また、地質年代スケールの古気候・古海洋環境と関連させた解説や、現世の問題として表面化している放射能事故、赤潮、マイクロプラスチックなどについても言及している点に本書の大きな特徴があります。専門書としてのレベルを維持しつつも分かりやすい解説となっています。(木村 伸吾)

佐藤 克文(文)木内 達朗(絵)

「動物たちが教えてくれる 海の中のくらしかた」 
福音館書店(2017年8月刊)

40ページ / 25×19cm 価格:667円(税別)

小学生にバイオロギングを紹介するための絵本を出しました。まだ学校で習っていない速度や浮力という概念を、どうやったら伝えられるのか、頭を悩ませました。バイオロギングで分かった研究成果を伝えたいのはもちろんですが、どうやってそれを発見したのかという過程や試行錯誤が伝わるよう、何度もストーリーや絵の構図を変えました。また、海の中にはまだまだ分かっていないことがたくさん眠っていることも伝えたかったことのひとつです。動物の研究を生業にしつつ、世界中のフィールドを飛び回っている楽しそうな大人が日本にもいることを知ってもらえれば大成功。(佐藤 克文)