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2015年

佐藤克文・青木かがり・中村乙水・渡辺伸一(著)

「野生動物は何を見ているのか:バイオロギング奮闘記」
丸善プラネット(2015年12月刊)

218ページ/四六判 ISBN:978-4-86345-270-1 価格:1500円(税別)

ウミガメ、マンボウ、海鳥、クジラ、チーターは、普段どんな光景を目にして、何をしているのか。カメラを付けて初めて分かった動物たちの意外な行動。ウミガメはプラスチックを見分けている?マンボウは深海クラゲを食べていた!密林で狩りをするチーターの最大速度は!? 潜りながらなぜか体を触り合うクジラたち。動物を追いかけるためならば、恋人に振られても、海水ウォッシュレットも気にしない。時間、情熱、エネルギーの全てを注ぎ、バイオロギング装置片手に世界中の大海原や密林を駆け回る。そんな著者たちのなりふり構わぬ奮闘記。本の中で紹介する動画をYouTube上で公開しています(書名で検索すると関連チャンネルにたどり着きます)。こちらも合わせてどうぞ。(佐藤 克文)

竹井祥郎・安東宏徳・筒井和義(編)

「Handbook of Hormones -Comparative Endocrinology for Basic and Clinical Research-」
Elsevier (2015年9月刊)

646ページ/A4判 ISBN 978-0-12-801028-0 価格:150 USD

本書を企画した日本比較内分泌学会は、その活動を世界に発信するため、会員を中心に85名の著者が210のホルモンからなる項目を執筆し、最新かつ重要な情報を簡便に得るためのハンドブックを上梓した。企画時には座右の書として手軽に調べられるよう、B5判で500ページ程度の本を目指したが、最終的には変形A4判(レターサイズ)で646ページからなる大部になった。しかし、大学院生でも購入できるよう価格を低く抑えている。企画から1年で刊行できたため、無脊椎動物から脊椎動物、さらには内分泌かく乱物質(環境ホルモン)にいたる最新の情報をこの一冊から得ることができる。(竹井 祥郎)

濵﨑 恒二・木暮 一啓(編・著)、他9名(著)

「水圏微生物学の基礎」
恒星社厚生閣(2015年9月17日)

280ページ/B5判 ISBN:978-4-7699-1568-3 価格:4,104円(本体3,800円+税)

本書は、水圏の微生物について専門的に学ぶための教科書です。特に、微生物をこれから学ぼうとする人が、水圏環境と微生物の働きについて最新かつ幅広い知識を身につけることができるような内容を意図しています。水圏環境中での微生物の分布、多様性、進化、機能、相互作用といった基礎から微生物機能の利用までを包括的かつコンパクトに記述しています。本書のユニークな特徴は、各章の冒頭に重要ポイントを質問形式で示し、それに答える形で解説してある点です。さらに、各章の最後には「まとめ」と「学習の課題」を提示し、教科書として使用しやすい構成となっています。(浜崎 恒二)

Takashi Kitagawa, Shingo Kimura (編)

「Biology and Ecology of Bluefin Tuna」
CRC Press(2015年8月25日 Kindle版2015年8月4日)

433ページ / 15.6×23.5 cmおよびKindle版 ISBN:978-1-4987-2487-6 価格:19,869円(Kindle版18,397円)

外国の出版社から突然のメール。「マグロ関連の専門書を出版したいが、どう思うか」という内容。外国書は10年以上出版されていなかったため「いいんじゃないか」と返信したところ、「じゃあ、お前やれ」と。本書はクロマグロ類の生物学・生態学に関する最新の研究成果について纏めたものである。基礎生態情報、マグロ類ならではの生物学、数理モデルなどの新展開の3部構成になっている。日・米・豪・台の若手研究者、大海研からは白井厚太朗助教に執筆頂いた。この分野を志す学生にはできれば読んで頂き、10年ぐらい後に突然不躾な編集依頼が来ても前向きな対応ができるよう準備しておいてほしい。(北川 貴士)

田中 博・伊賀 啓太(著)

「はじめての気象学」
放送大学教育振興会(2015年3月刊)

249ページ / A5判 ISBN:978-4-595-31583-1 価格:3,024円(本体2,800円+税)

気象は私たちの生活と関わりの深い自然現象ですが、そのしくみは複雑で、概要を理解するためには非常に幅広い知識が必要となってきます。本書は、ふだん日常的に接する気象から全球スケールの気候変動までさまざまな気象のしくみを、数式はほとんど使わず、しかしそれでいて、基礎的な物理からしっかりと解説をしています。

放送大学で2010年から5年間にわたって開講されてきた「身近な気象学」の後継の講座のテキストですが、前書にも増して、高校生にも理解できるようにわかりやすく書かれた、はじめて気象学を学ぼうという人の学習に役立つテキストとなっています。(伊賀 啓太)

自然史学会連合 監修、「子供の科学」 特別編集

「理科好きな子に育つ ふしぎのお話365」
誠文堂新光社(2015年2月10日)

392ページ /  240×190 mm ISBN:978-4-416-11500-8 価格:2,484円(本体2,300円+税)

ワァッ~スゴイッ!なんでぇ?どうしてぇ?? 子供のころ、ちょっとした自然現象に対して感動したことってありますよね。本書は、そんな素朴な自然との出会いを、心と頭にしっかりと刻めるよう、合計365の不思議を一日一点、分かりやすく解説した小学生向けの啓発書です。監修を行った自然史学会連合には39の学会が加盟しており、その研究範囲は地球上のありとあらゆる自然現象におよびます。大海研の教員も大勢協力しています。子供のころに感動した自然現象に興味を持ち、気が付いたら研究者になっていた。そんな自然との素敵な出会いと人生を、行間から強く感じました。小学生のいるすべての家族にプレゼントしたい、そんな魅力と魔力を持った素敵な本です。(猿渡 敏郎)