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海の砂漠の謎に迫る! −ほんのわずかなリンの供給が活発な生物生産を駆動−

2021年6月8日

東京海洋大学
東京大学 大気海洋研究所

亜熱帯外洋域は「海の砂漠」と呼ばれ、表層の生物生産に必要な栄養塩の濃度が通常の分析法では検出限界以下となる超貧栄養海域です。この「海の砂漠」では活発な生物生産があるのにそれを支える栄養塩の供給が検出できず、この謎は1990年代に指摘されて以来30年にわたり未解明のままでした。

東京海洋大学、気象庁気象研究所、東京大学、タスマニア大学の国際共同研究チームは、気象庁観測船「凌風丸」「啓風丸」を用いて西部北太平洋亜熱帯域24°N線の時系列観測を実施し、最新の窒素・リンの高感度分析技術を駆使することにより生物生産を支える栄養塩供給プロセスの解明に挑みました。この高感度分析では通常の方法の検出限界よりも2~3桁低いナノモルレベルの窒素・リン濃度を定量することができます。計13回の観測航海よりナノモルレベルの窒素・リンの季節変動を捉えることに成功し、特に水温が28℃を下回る低温期に下層からの栄養塩供給が表層まで届くことを初めて明らかにしました。

詳しくはこちらをご覧ください。
  東京海洋大学プレスリリースこのリンクは別ウィンドウで開きます(2021年6月8日)

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