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氷河融解水の流入がフィヨルドの生物生産に与える影響を評価

2024年7月30日

海洋研究開発機構
東京大学
国立極地研究所
北海道大学

国立研究開発法人海洋研究開発機構(理事長 大和裕幸)地球環境部門 地球表層システム研究センターの干場康博 特任研究員は、東京大学 松村義正助教、漢那直也助教、国立極地研究所 大橋良彦特任研究員、北海道大学 杉山慎教授らと共同で新たに開発した海洋低次栄養段階生態系モデルを用いて、氷河融解水が海洋表層の植物プランクトンの増殖に影響を与えるプロセスを定量的に評価することに成功しました。さらに温暖化の進行に伴う氷河融解水の流出量の変化、氷河後退による融解水の流出深度の変化に対する感度実験を実施しました。温暖化が進行した場合、フィヨルド域の氷河融解水が増大し、氷河が大きく後退した条件において、当該海域の生物生産が激減する可能性があることを明らかにしました。

現在、世界の多くの氷河が縮小傾向にあり、今後数十年の間にさらなる変化が起こりうることが予測されています。本研究で得られた知見を基に、継続的な現地調査観測と数値モデルによる統合的な研究を発展させ、陸域と海洋間の生物地球化学的な物質循環への理解を深めていく必要があります。

詳しくはこちらをご覧ください。
  海洋研究開発機構プレスリリースこのリンクは別ウィンドウで開きます(2024年7月30日)

プレスリリース

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