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南極内陸の積雪は過去5000年間で長期的に減少し、産業革命期から顕著に増加 〜南極ドームふじ地域の氷床コアから解明〜

2023年2月22日

国立極地研究所
富山大学
山形大学
海洋研究開発機構
東京大学 大気海洋研究所

国立極地研究所の大藪幾美特任研究員を中心とする研究グループは、南極内陸のドームふじ基地とその周辺で掘削された多数の氷床コアを解析することで、過去5000年間の積雪の変動を高精度で推定しました。

南極内陸は面積が非常に大きいため、積雪のわずかな増減でさえも氷床の質量変化へ大きく影響しますが、毎年の降雪が極めて少ないため、その変動を測定することは困難でした。本研究の結果、この地域の積雪は約5000年前から産業革命の起こった約150年前まで長期的に減少し、その後顕著に増加したことが明らかになりました。

長期的な減少は長期の寒冷化と海氷拡大が、その後の増加は温室効果ガス濃度の上昇と成層圏のオゾン層破壊がもたらしたと考えられます。本成果は、南極氷床の質量と気候変動との関係の解明に重要であるほか、気候・氷床シミュレーションの検証にも活かされ、将来予測の研究に貢献すると期待されます。

※気候変動現象研究部門の阿部彩子 教授、吉森正和 准教授が発表論文の共著者に加わっている研究成果です。

詳しくはこちらをご覧ください。
  国立極地研究所プレスリリースこのリンクは別ウィンドウで開きます(2023年2月22日)

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