2014年
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海底火山研究の新展開:トカラ列島周辺の浅海域で、大規模なガスプルームを伴う海底火山活動を洋上から音響測深・海洋化学観測によって確認
トカラ列島周辺海域で実施された新青丸調査航海(KS-14-10次航海Leg2)において、第1奄美海丘および小宝島周辺海域で海底火山に伴う噴気(熱水)活動に由来したガスプルームを洋上から音響測深によって検知した。また、微地形解析を併用し噴出口を特定した後、CTD観測を実施して熱水活動を示唆する水塊の化学的変化を捉えることに成功した。これらの観測手法を含め、本航海で得られた成果は、浅海性海底火山の熱水活動探査や噴火のリスクマネージメント(解説[1])において有効な手段と成り得る事を示す。..
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平城京は奈良時代の日本の首都(710~784年)で、唐の都「長安」にならい建造されたとされる。サイズは南北東西それぞれ約5km、人口は10~20万人と推定され、シルクロードの終着点でもある国際的な大都会であった。人間活動も活発で、律令制度に伴う物資の輸送も増え、寺院も沢山建てられた。 UNESCO世界遺産にも登録されている奈良東大寺金堂(大仏殿)は長らく世界最大の木造建築物として有名であった。..