2013年
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東北海洋生態系調査研究船(学術研究船)「新青丸」、初の研究航海
東北海洋生態系調査研究船(学術研究船)「新青丸」KS13-01次航海(主席研究員 木暮一啓教授)が無事終了しました。本航海は、共同利用(注1)の枠組みで実施される、記念すべき第1回目の研究航海です。学術研究船「淡青丸」の後継船としての「新青丸」の活躍が、本航海を皮切りにいよいよ本格的に始まることになります。最新鋭の機能を搭載した「新青丸」が運用を開始したことで、我が国の沿岸海洋研究の新時代の幕が切っておとされたといえます。..
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地球表層の環境/生物動態を追跡する放射性炭素 ~「生物履歴学」の創成をめざして~
地球に降りそそぐ高エネルギー宇宙線と大気との相互作用で作られる放射性炭素(14C)。生成後すぐに酸化され、二酸化炭素として大気や海洋そして生命を含む物質循環のながれに乗って地球表層環境中に分散します。その後、長い年月を経て窒素へと崩壊していく放射性元素であるため、いわばそれは「時計をもった炭素」として環境中に広がります。この分析を微量かつ高精度で行える装置が「加速器質量分析装置(Accelerator Mass Spectrometry: AMS)」です。2013年春、大気海洋研究所に導入、稼働開始..