東京大学海洋研究所

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2013年

  • 学術ニュース&研究トピックス

    水、農業、生態系、健康分野における世界の気候変動影響評価の最新の知見 ―世界13ヶ国による国際共同研究プロジェクトの成果―

    気候変動は環境の変化を介し私たちの社会に大きな影響を与えるため、緩和策・適応策の議論には具体的な影響の予測が欠かせない。気候変動研究において数値モデルを使ったシミュレーションは多くの情報を提供してきたが、モデルや実験設定により結果にばらつきが生じるため予測には不確実性が伴う。そこで複数のモデルを同一条件下でシミュレーションし、相互に比較することが不確実性を定量化するために極めて重要であるとされている。これまで大気や陸面過程など個別の分野ではモデルの性能に関する相互比較が進められてきたが、影響評価に関..

  • 学術ニュース&研究トピックス

    同じ砂浜で産卵するアカウミガメでも、 餌場が違うと母ガメが産む子ガメの数は2.4倍違う ~ウミガメの代替生活史~

    同じ砂浜で産卵するアカウミガメには、浅海(200m以浅)で主に底生動物(用語1)を食べている個体(浅海で摂餌するウミガメ)(浅海摂餌者)と、未成熟期のように外洋(200m以深)で主に浮遊生物を食べている個体(外洋で摂餌するウミガメ)(外洋摂餌者)が共存している。これまで、このようなアカウミガメの行動の違いが遺伝によるものか環境によるものかは明らかではなかった。
    東京大学大気海洋研究所の畑瀬英男元研究員らは、NPO法人屋久島うみがめ館(大牟田一美代表)による27年間に亘るアカウミガメ産卵個体の識別調査か
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  • 学術ニュース&研究トピックス

    黒潮とオホーツク海の遭遇 ~渦に運ばれる暖水と冷水の結合~

    東北・北海道沖の太平洋に出現する時計回り渦(高気圧渦)は、プランクトンの増殖や漁場形成に大きな影響を及ぼしているが、どのような性質の渦がどこに存在するか、これまでよくわかっていなかった。本研究は、人工衛星や船舶等による観測結果から、黒潮に起源を持つ暖かい高気圧渦(暖水渦)と、オホーツク海に起源を持つ冷たい高気圧渦(冷水渦)の分布を明らかにし、また海水の分析から、上層に暖水核を持つ渦の多くが中層には冷水を保持しているということを発見した。冷水の存在する密度帯の共通性や渦の力学的な性質から、暖水渦・冷水..

  • 学術ニュース&研究トピックス

    潜水深度を予測して空気量調節を行うエンペラーペンギン ~鳥類の最長潜水記録更新~

    バイオロギング手法により、ペンギン類の最大種であるエンペラーペンギンから野外における詳細な潜水行動記録を得た。エンペラーペンギンは、過去に測定されている5.6分間のADL (aerobic dive limit)を超える長さの潜水を行っても、水面に長時間滞在することなく次の潜水を行っていた。ペンギン(N=10)は、最大深度358mから514mに及ぶ深い潜水からごく浅い潜水までを繰り返し行っており、事前に潜水深度を予測して、深い潜水を行う場合には空気を多く吸い込んでから潜水を開始していた。今回得られた..

  • 学術ニュース&研究トピックス

    光でナトリウムを排出するポンプの発見 ~海洋細菌にて微生物由来の新しいロドプシンが見いだされる

    太陽光エネルギーを使って水素イオンを排出、あるいは塩素イオンを細胞内へ取り込むポンプは古くから知られていた。しかし、生体にとって重要な電解質の一つであるナトリウムイオンのポンプは見つかっておらず、細菌が太陽光エネルギーをナトリウムイオンの輸送のために使うことは全く考えられてこなかった。
    東京大学大気海洋研究所・地球表層圏変動研究センターの吉澤晋特任研究員、木暮一啓教授らは、名古屋工業大学の井上圭一助教、神取秀樹教授らと共同で、光エネルギーを使ってナトリウムイオンを菌体外に排出する新しいタイプのタンパク
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  • 学術ニュース&研究トピックス

    「京」を利用した世界初の超高解像度全球大気シミュレーションで積乱雲をリアルに表現 ~台風や集中豪雨などの発生メカニズムの解明に寄与~

    理化学研究所計算科学研究機構、海洋研究開発機構、東京大学大気海洋研究所の共同研究チームは、スーパーコンピュータ「京」を使って水平格子間隔1 km未満の超高解像度の全球大気シミュレーションを行うことに世界で初めて成功し、この結果から水平格子2 km未満の解像度にすることでこれまでは詳細に表現することが難しかった積乱雲を非常に良く表現できることを明らかにしました。
    本研究により、一つ一つの積乱雲から全球規模の積乱雲群との相互の関係をより正確に調べることが可能となり、甚大な被害をもたらす積乱雲群である台風や
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  • 学術ニュース&研究トピックス

    潮汐混合が制御する太平洋深層の循環と水塊年齢

    海のコンベアベルトとも呼ばれる海洋深層循環は、数百~数千年の時間スケールで引き起こされる気候変動の鍵となります。太平洋は海洋深層循環の上昇域にあたり、その深層には地球の気候を決めるうえで重要となる熱や炭素が多く蓄えられており、その分布は海水の水塊年齢分布と密接に関係しています。太平洋深層には、世界中の海のなかでも最も古い水塊年齢をもつ海水が存在しますが、これまでの海洋大循環モデルではその分布の再現性に問題がありました。
    東京大学大気海洋研究所の岡顕講師と理学系研究科の丹羽淑博特任准教授は、海洋大循環モ
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  • 学術ニュース&研究トピックス

    マグロ・カツオ・サバ類は深海からの爆発的進化で生まれた

    マグロ・カツオ・サバ類を含むサバ科魚類は、外洋を遊泳する高次捕食者として海洋生態系において重要な役割を果たしているだけでなく、食料として人間と深い関わりをもつ魚類です。しかし、長い進化の歴史の中でいつ、どこで誕生し、どのような道筋を経て進化してきたのか、謎が多く残っていました。
    今回、千葉県立中央博物館の宮正樹動物学研究科長らと東京大学大気海洋研究所の馬渕浩司助教・西田睦名誉教授らの研究グループは共同で、詳細かつ膨大なDNA系統解析により、 [1]サバ科魚類の多くがこれまで類縁性が高いと予想されてこな
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  • 学術ニュース&研究トピックス

    南琉球列島の津波再来周期を初めて推定

    2011年の東北地方太平洋沖地震津波以降、過去の津波の発生時期や規模を明らかにすることは急務となっていますが、宮古・八重山列島(以下、南琉球列島)地域では、17世紀以前の津波の情報は歴史記録にほとんど残っていません。
     東京大学大学院新領域創成科学研究科の荒岡大輔(大学院生)と、東京大学大気海洋研究所の横山祐典准教授、川幡穂高教授および、東北大学災害科学国際研究所の後藤和久准教授は共同で、南琉球列島の海岸に多数存在する津波石と呼ばれるサンゴの化石の放射性炭素年代測定(※1)により、本地域における過去の
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  • 学術ニュース&研究トピックス

    人類が経験した最大の気候変動、10万年周期の 氷期-間氷期サイクルのメカニズムを解明

    気候システム系の阿部彩子准教授らは、10万年周期の氷期-間氷期サイクルのメカニズムを、本格的な気候・氷床モデリングにより解き明かしました。この研究成果は、地球温暖化に伴う氷床の長期予測や、より過去にさかのぼった気候変動史の解明にとっても重要なステップとなります。
     この研究成果は、「Nature誌」(8月8日付け)に掲載されました。また、同じ号のNews and Viewsと、Science誌(8月9日付け)にも紹介されました。
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  • 学術ニュース&研究トピックス

    近年の地球温暖化の停滞は海洋熱吸収の増大によるものか

    20世紀後半以降、地球全体(全球)平均の地表気温は上昇の傾向を示しており、2001年以降の10年間の平均気温は、1961~1990年の平均に比べ約0.5℃高くなっています。しかし、21世紀に入ってからの気温上昇率は10年あたり0.03℃とほぼ横ばいの状態を示しており、こうした停滞状態は気候のhiatus(ハイエイタス、注1)と呼ばれています。Hiatusの要因には諸説ありますが、その原因は解明されていません。
    東京大学大気海洋研究所の渡部雅浩准教授らのグループは、観測データを簡単な理論モデルにあてはめ
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  • 学術ニュース&研究トピックス

    水平移動するアザラシの移動コストは中性浮力の時に最小となる ―バイオロギングによる野外操作実験から―

    水生動物は体の重さのほとんどが浮力によって支えられており、重力と浮力が釣り合い、浮きも沈みもしない状態(中性浮力)の際に最も楽に水平移動できると考えられていた。一方、この釣り合いが崩れると、アザラシのような水生動物は、体の密度と水の密度差を利用して、ヒレの動きを止めて泳ぐグライディングにより、水平移動のコストを節約しているとする説もあり、アザラシの移動コストがどのような場合に最小となるかは不明であった。
    東京大学大気海洋研究所の佐藤克文准教授らの研究グループは、バイオロギング手法と操作実験を組み合わせ
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  • 学術ニュース&研究トピックス

    大津波が海底生態系に及ぼした影響を潜水調査で解明 ―大槌湾・船越湾の砂泥底生態系を東日本大震災の前後で調査した結果から―

    ①岩手県の大槌湾と船越湾における潮下帯(*1)の砂泥底(*2)において、大津波の6ヶ月前(2010年9月)、6ヶ月後(2011年9月)、18ヶ月後(2012年9月)に潜水調査(*3)を行い、大津波の前後での海底環境(水深や堆積物組成)および底生生物(*4)の状況を比較した。
    ②津波半年後の調査では、大津波によって海底環境が大きく変化していることが判明した。また、津波前には多く生息していた大型の底生生物(貝やウニなど)の一部は、津波後には生息を確認することができなかった。なお、底生生物の種類によって大津
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