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大気海洋研究所が推進する未来社会協創推進本部登録プロジェクト

プロジェクトの紹介

未来社会協創推進本部登録プロジェクトは、SDGsの17目標に基づき、東京大学の多様な活動を可視化・発信することにより、シナジーと社会的価値の創出に繋げるための仕組みです。
本学の登録プロジェクトのうち、大気海洋研究所が推進する9つの未来社会協創推進本部登録プロジェクトの概要をご紹介します。

(1)海と希望の学校 in 三陸
(2)水と気候のビッグデータ研究拠点
(3)沿岸―外洋移行帯の資源保全と持続的利用のための統合的研究の推進
(4)オーシャンDNAプロジェクト:海洋DNAアーカイブ・解析拠点形成による太平洋の生物多様性と生物資源の保全
(5)気候変動対策に資する科学知見の創出・提供
(6)大都市からの温室効果ガス排出量監視システムの開発
(7)亜熱帯・Kuroshio研究教育拠点の形成と展開―亜熱帯課する日本のベースライン評価と生物圏・人間圏の研究―
(8)海洋学際教育プログラムに基づく高度国際海洋人材の育成
(9)東京大学ー日本財団FSI 海洋ゴミ対策プロジェクト(2019-2021)

参考■東京大学 – SDGsプロジェクト
https://www.u-tokyo.ac.jp/adm/fsi/ja/projects/sdgs/このリンクは別ウィンドウで開きます

参考■外務省 - 持続可能な開発目標(SDGs)
https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/index.htmlこのリンクは別ウィンドウで開きます

大気海洋研究所が推進する未来社会協創推進本部登録プロジェクト

(1)海と希望の学校 in 三陸

東京大学教育研究事業:2018年度~2022年度

参画研究者(所内):河村知彦(代表)、青山潤(共同代表)、北川貴士、福田秀樹、田中潔、峰岸有紀、早川淳、大土直哉、野畑重教、佐藤克文、道田豊、西部裕一郎、白井厚太朗

学内連携部局:社会科学研究所

古来より海とともに歩んできた三陸沿岸は、東日本大震災からの復興や過疎化・高齢化の進む地域の活路を海に求めています。そこで本事業では、社会科学研究所と協働して、以下のことを進めています。(1)三陸各湾の海洋科学的特性と、それに基づく沿岸コミュニティーの人文社会科学的な特徴を明らかにする。(2)得られた成果を三陸沿岸の小学校・中学校・高校などにおける対話型授業に活用し、地域の将来を担う生徒たちと共に地先の海の持つ可能性と、それを生かしたローカルアイデンティティーを模索する。(3)こうした故郷や海に関する知識の習得および議論の経験を通じ、地域に希望を育む人材を育成する。

■東京大学 未来社会協創推進本部登録プロジェクト - 海と希望の学校 in 三陸
https://www.u-tokyo.ac.jp/adm/fsi/ja/projects/sdgs/projects_00104.htmlこのリンクは別ウィンドウで開きます

(2)水と気候のビッグデータ研究拠点

東京大学教育研究事業:2019年度~2023年度

参画研究者(所内):高薮縁(代表)、木本昌秀、佐藤正樹、鈴木健太郎、今須良一、渡部雅浩、阿部彩子、岡顕、羽角博康、岡英太郎、芳村圭、吉森正和、宮川知己

近年世界各地で多発する豪雨や干ばつなどの災害に適応する社会の構築には、気候変動に伴う水循環と降水特性の将来変化を高精度で予測する必要があります。気候システムと雲降水のプロセス理解を深め、それを表現するモデルの高度化のため、高機能衛星等による地球観測や世界最先端の気候モデル・全球雲解像モデルが生み出す大規模データを、高速インターネットを介して学内外の機関と連携し効果的に解析する研究拠点を構築します。

■東京大学 未来社会協創推進本部登録プロジェクト - 水と気候のビッグデータ研究拠点
https://www.u-tokyo.ac.jp/adm/fsi/ja/projects/sdgs/projects_00167.htmlこのリンクは別ウィンドウで開きます

(3)沿岸ー外洋移行帯の資源保全と持続的利用のための統合的研究の推進

東京大学教育研究事業:2019年度~2023年度

参画研究者(所内):伊藤幸彦(代表)、道田豊、羽角博康、伊藤進一

海の豊かさを守り、末永く恵みをいただく。人間の社会・経済活動が沿岸から沖合へ広がる中、海洋の資源保全と持続的利用は、国連持続可能な開発目標(SDGs)の目標14(SDG-14)として掲げられています1つとなっています。本プロジェクトでは、沿岸と沖合の「あいだ」にある「沿岸-外洋移行帯」(移行帯)に注目し、海水の混合や生態系のしくみの解明を通して、海域の適切な利用方法を考える「海洋空間計画」に貢献することを目指します。

■東京大学 未来社会協創推進本部登録プロジェクト - 沿岸-外洋移行帯の資源保全と持続的利用のための統合的研究の推進
https://www.u-tokyo.ac.jp/adm/fsi/ja/projects/sdgs/projects_00178.htmlこのリンクは別ウィンドウで開きます

■東京大学大気海洋研究所 地球表層圏変動研究センター - 沿岸-外洋移行帯の資源保全と持続的利用のための統合的研究の推進
https://cesd.aori.u-tokyo.ac.jp/test/project/project_coastal_sea.htmlこのリンクは別ウィンドウで開きます

(4)オーシャンDNAプロジェクト:海洋DNAアーカイブ・解析拠点形成による太平洋の生物多様性と生物資源の保全

東京大学教育研究事業:2020年度~2024年度

参画研究者(所内):兵藤晋(代表)、吉澤晋、井上潤、濱崎恒二、新里宙也、伊藤幸彦、峰岸有紀、平井惇也、岩崎渉

多様で豊かな海洋生物資源は、海洋立国日本の基盤のひとつです。しかし近年、地球温暖化や海洋酸性化などさまざまな環境変動が、海洋生物の多様性や水産資源に与える影響が懸念されています。そこで本プロジェクトでは、新たな共同利用共同研究プラットフォーム「海洋DNAアーカイブ・解析拠点」を立ち上げ、環境中の海洋DNAを調べることで、バクテリアから魚、大型海洋生物までの分布、季節や環境変化による変動を解析します。こうして作成した生物海図(Ocean DNA Map)をもとに、海洋生物多様性の理解、漁業資源等海洋生物資源の分布や生産力推定と保全、遺伝子資源分布の理解と開発などをとおして、SDG14の実現に貢献することを目指します。

■東京大学 未来社会協創推進本部登録プロジェクト - オーシャンDNA -多次元生物海図の創出-
https://www.u-tokyo.ac.jp/adm/fsi/ja/projects/sdgs/projects_00103.htmlこのリンクは別ウィンドウで開きます

(5)気候変動対策に資する科学知見の創出・提供

参画研究者(所内):木本昌秀(代表)、渡部雅浩、阿部彩子、今須良一、岡顕、佐藤正樹、鈴木健太郎、高薮縁、羽角博康

地球の気候システムをコンピュータ上に再現することのできる世界最先端の気候モデルを開発し、さまざまな時空間スケールの観測データに対する検証を行って、人類の意思決定に資する信頼性の高い予測情報を提供することを目指します。

左上の時系列は、1950~2100年の地球の平均気温の変化のシミュレーション結果です。2005年以降は、気候変動対策を取らないとき(橙)と取ったとき(青)で結果が大きく変わります。1950年と2100年時点での気温の全球分布が現在気候からの差として時系列にリンクした水平面図に示されています。

■東京大学 未来社会協創推進本部登録プロジェクト - 気候変動対策に資する科学知見の創出・提供
https://www.u-tokyo.ac.jp/adm/fsi/ja/projects/sdgs/projects_00166.htmlこのリンクは別ウィンドウで開きます

(6)大都市からの温室効果ガス排出量監視システムの開発

参画研究者(所内):今須良一(代表)

温室効果ガス観測衛星や地上リモートセンシングによる観測データを入力とし、コンピューターシミュレーションをベースとしたデータ同化システムにより、大都市からの温室効果ガス排出量を監視するシステムを開発しました。これを世界の大都市に適用することにより、温室効果ガス削減技術の効果の検証を行うことを目指しています。利用する温室効果ガス観測衛星は、日本の環境省、JAXA、国立環境研究所などの共同ミッションであるGOSAT、GOSAT-2、米国NASAのOCO-3などです。これらの活動は、国内外の大学や国立研究所との共同研究として実施しています。現在、東京、ロンドンなどをターゲットとし、関係各国との連携により研究を進めています。

都市域からの二酸化炭素(CO2)排出量を捕らえる観測の概念図

■東京大学 未来社会協創推進本部登録プロジェクト - 大都市からの温室効果ガス排出量監視システムの開発
https://www.u-tokyo.ac.jp/adm/fsi/ja/projects/sdgs/projects_00165.htmlこのリンクは別ウィンドウで開きます

(7)亜熱帯・Kuroshio研究教育拠点の形成と展開ー亜熱帯課する日本のベースライン評価と生物圏・人間圏の研究ー

東京大学教育研究事業:2021年度~2025年度

参画研究者(所内):横山祐典(代表)、河村知彦、兵藤晋、青山潤、佐藤克文、齊藤宏明、佐藤正樹、羽角博康、牧野光琢、新里宙也、狩野泰則、岩田容子、乙坂重嘉、黒田潤一郎、山口飛鳥、峰岸有紀、入江貴博、早川淳、大土直哉、平井惇也、松崎賢史、秋澤紀克

奄美大島にある東京大学医科学研究所奄美病害動物研究施設を利用した新たな研究教育プロジェクト「亜熱帯・Kuroshio研究教育拠点の形成と展開:亜熱帯化する日本の環境ベースライン評価と生物圏・人間圏の研究」を開始します。このプロジェクトでは、学内の関連部局や国内研究機関、環太平洋の大学等と連携して、亜熱帯化する日本の過去・現在・将来を大気海洋科学の観点から把握するため、新たな共同利用・共同研究のプラットフォーム「亜熱帯・Kuroshio研究教育拠点」を立ち上げ、亜寒帯から亜熱帯までが連続する日本の生態系、資源、環境に関する総合的な理解を目指します。また、国際沿岸海洋研究センターで進めている “海と希望の学校 in 三陸” に倣った地域との連携、地域への貢献を重視した研究拠点の構築を目指します。

(8)海洋学際教育プログラムに基づく高度国際海洋人材の育成

参画研究者(所内):木村伸吾(代表)、津田 敦、道田 豊、山口飛鳥、萩原聖士、保坂直紀、青山 潤

海洋を取り巻く問題は、海洋の利用開発の進行、ステークホルダーの顕在化、国家間の海洋権益の確保などに伴い、多様化、複雑化しています。そのような諸問題に対処するためには、海洋に関する自然科学と技術工学に、国際海洋法や海洋政策などの社会科学を加えた文理融合が不可欠です。そこで、海に関する幅広い教養を備えた人材の育成を目的に、東京大学の5研究科を中心として実施する研究科横断型の大学院教育プログラムが「海洋学際教育プログラム」です。いま、海洋は、プラスチックごみ、漁業資源の分配、海洋感染症、排他的経済水域といった多くの国際的な問題を抱えています。そして、我が国が目指す「SDGs実施指針」の8分野の1つである「生物多様性、森林、海洋等の環境保全」に貢献するためには、学際的な海洋問題に国際的に即応可能とする高度海洋人材の育成が急務となっています。本プロジェクトの特徴は、海洋学際教育プログラムに基づき実施する、様々な研究科に所属する学生が共働して取り組む海洋問題演習(Problem-Based Learning)と、国際連合の食糧農業機関や工業開発機関をはじめとする10の国際機関での長期海外インターンシップ実習にあり、実地調査に基づく課題研究と実務現場の体験を通じた文理融合の幅広い知を育てる教育と、海洋に関する社会問題の本質を理解し実行可能な解決策を見つける探究力の育成を目指しています。演習や実習を通じて得られた成果は情報発信し、地域活性化、気候変動対策、循環型社会形成、公衆衛生対策などの社会貢献に資することも目指しています。

■東京大学 未来社会協創推進本部登録プロジェクト - 海洋学際教育プログラムに基づく高度国際海洋人材の育成
https://www.u-tokyo.ac.jp/adm/fsi/ja/projects/sdgs/project_00204.htmlこのリンクは別ウィンドウで開きます

(9)東京大学-日本財団FSI 海洋ゴミ対策プロジェクト(2019-2021)

参画研究者(所内):道田 豊(代表)、津田 敦、伊藤進一、松村義正、小川浩史、井上広滋、牧野光琢

ここ数年、海洋プラスチックごみ問題が国際的にも重要な課題と認識されてきたことを受け、東京大学でもこの問題に関する研究に力を入れることとし、2019年度から日本財団から研究費を受け、同財団との協力により海洋プラスチックごみに関する研究プロジェクトを3年計画で開始しました。海洋マイクロプラスチック、なかでも実態把握が進んでいない1mm以下のものを主たる研究対象とし、自然科学の立場からその実態解明と生体影響に関する研究を進めます。ただし、これらの研究成果が上がるまで対策を待つような社会情勢にはないことから、微小プラスチックだけでなくプラスチックごみ全体の削減方策について、社会科学的視点による検討も進めています。

■FSI海洋プラスチック研究
https://fsi-mp.aori.u-tokyo.ac.jp/このリンクは別ウィンドウで開きます

■東京大学 未来社会協創推進本部登録プロジェクト -