金沢大学環日本海域環境研究センターと部局間交流協定を締結しました
更新日:2024年05月27日
(2024年3月15日)
日本沿岸における大気海洋科学の発展のため、金沢大学環日本海域環境研究センター(以下、環日センター)の長尾誠也センター長とは2023年から部局間交流の促進を目指してきました。その最初の取り組みとして、2023年6月18日に開催された環日センター主催の市民講演会を大海研が後援するなど、連携強化に向け活動を進めてまいりました。そのような中、2024年の元旦に、能登半島沖から佐渡島沖にかけて伸びる活断層を震源とした令和6年能登半島地震が発生しました。能登町にある環日センターの臨海実験施設も大きな被害を受け、何よりも能登半島の住民の方々の悲しみとご苦労は察するに余りあります。この地震発生域の科学的調査のため、白鳳丸による3回の緊急研究航海も実施されました。さらに、東日本大震災を経験した大海研だからこそ、今すぐに協力できることがあるのではないかと考え、2024年3月15日、金沢大学において部局間交流協定を締結し、研究・人的交流、人材育成、共同利用の推進など、大気海洋科学の発展に向けて連携を強化していくことを確認しました。
2024年6月14日には金沢大学においてキックオフシンポジウムを開催します。今後も、朴准教授・山口准教授をはじめとするメンバーが能登半島地震の震源調査を進める予定ですし、さまざまな分野で共同研究が今後、より活発化されるものと期待しています。文部科学省の学際領域展開ハブ形成プログラムにも大海研が申請機関、環日センターが参画機関として申請を行なっています。また、海と希望の学校の取り組みを、今後能登半島に展開することにも大きな意義があると考えています。環日センターでは、新潟大学の佐渡自然共生科学センターや島根大学の隠岐臨海実験所など日本海の研究機関と密な連携をされており、今後より広範囲の学術交流につながることも期待しています。(兵藤 晋)
2024年3月15日、金沢大学環日本海域環境研究センターにて
右:長尾誠也 金沢大学環日本海域環境研究センター長、中央:兵藤所長
▼金沢大学 環日本海域環境研究センター
https://www.ki-net.kanazawa-u.ac.jp/