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川幡穂高教授に第13回海洋立国推進功労者表彰

更新日:2020年12月18日

2020年10月21日、第13回海洋立国推進功労者表彰(内閣総理大臣賞)の表彰式が国土交通省10階共用大会議室において行われ、川幡穂高教授が「海洋に関する顕著な功績」分野で表彰されました。この賞は海洋に関する幅広い分野における普及啓発、学術・研究、産業振興等において顕著な功績を上げた個人・団体に贈られるもので、川幡先生の場合には、研究成果が海洋分野における科学技術振興部門の顕著な功績と認められたものです。

川幡先生は、地球化学的研究を軸に海洋観測、室内飼育実験を駆使し、大気中二酸化炭素濃度増大に伴う地球温暖化や海洋酸性化などの変化に対する現代の生物地球化学の応答プロセスを解明する研究や、環境記録情報が生物起源炭酸塩の骨格に記録される機構の解明、それにより高度化された古環境推定指標を海底堆積物に応用した古気候変遷の復元を行い、環境変動プロセスを解明する研究を展開されてきました。最近では、地球化学・地質学と人類学、考古学、社会科学を融合させ、過去と現在から未来に至るヒトと気候・環境変動の関連に関する新しい研究領域を開拓されています。発表された数多くの論文や総説は多数の研究者に引用され、この分野の発展に貢献するとともに、教科書を2冊出版されるなど、教育・普及活動にも貢献されています。これまでの多岐に渡る研究に対し、日本地球化学会賞、日本地質学会賞,地球環境史学会賞、文部科学大臣表彰科学技術賞が授与されました。国内外の科学コミュニティーに対しても、「IMAGES (海洋環境変化に関する国際共同研究) 」の日本代表や、「日本地球惑星科学連合」会長を務めるなど幅広く活動されてきました。川幡先生のますますのご活躍を心よりお祈りいたします。(黒田 潤一郎)

「第13回海洋立国推進功労者表彰」および受賞理由詳細は、下記ページの「添付資料」項目をご参照ください。

■文部科学省「第13回海洋立国推進功労者表彰式が開催されました」
https://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/2020/1420210_00001.htmこのリンクは別ウィンドウで開きます

■各受賞者の功績事項
https://www.mext.go.jp/content/20201020-mxt_kaiyou-000009542_1.pdfこのリンクは別ウィンドウで開きます
 

表彰式にて。受賞された川幡先生(左)と大和裕幸東京大学元副学長・新領域創成科学研究科長(右)。ミス日本「海の日」を囲んで。

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