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第11回水族館シンポジウム 「水生生物研究機関としての水族館。その将来像を探る。」

更新日:2025年10月16日

(2025年12月15-16日 開催)

東京大学大気海洋研究所 共同利用研究集会

シンポジウム開催趣旨
水族館は、水生生物を専門に扱う社会教育研究機関である。日本国内には、海なし県を含め全国に70以上の水族館が存在し、老若男女が水生生物を楽しみながら学べる場となっている。日本の水族館の飼育技術は、世界で初めてマグロ類の長期飼育技術を確立し、ナンキョクオキアミやサンマの継代飼育に成功するなど、世界トップレベルにあり、水生生物の学術研究にも大いに貢献している。水族館とアカデミアを有機的につなげる場を提供しようと、平成17年より隔年で、当時の東京大学海洋研究所、そして現在は大気海洋研究所の全国共同利用研究集会として、通称水族館シンポジウムを開催してきた。毎回、研究、環境問題、教育など、テーマを変えて開催し、令和5年には第10回水族館シンポジウムを開催した。水族館関係者に限らず、水生生物を扱う大学、博物館、研究機関の研究者、そして水族館愛好家の間でも広く認知されたシンポジウムとなっている。過去の講演を基に、二冊の単行本、『水族館の仕事』、『研究する水族館』を出版した。

第11回となる本申請のシンポジウムでは、当初のシンポジウム開催趣旨に立ち返り、水族館における研究をテーマとする。生体展示を行うには、水生生物の採集、運搬、蓄養、順化、展示という一連の作業を要し、どの段階においても経験に根差した確固たる技術を要する。飼育・展示を通して、同一個体の継続観察、繁殖行動など、野生化では観察すら難しい水生生物の生態に関する知見を得ることができる。このような水族館ならではの研究成果の紹介と、研究機関と連携した学際的な共同研究の紹介を通して、水族館の水生生物教育研究機関としての将来像を構築することを目的とする。

コンビーナー
 猿渡敏郎 (東京大学大気海洋研究所)
 植田育男 (神奈川大学)
 栗田正徳 (名古屋港水族館)
 杉野 隆 (東京都井の頭自然文化園) 
名誉コンビーナー
 西 源二郎 (元東海大学海洋科学博物館)
後援
 一般社団法人日本水族館協会、公益社団法人日本動物園水族館協会、自然史学会連合
開催日時 (時刻は予定)
 2025年   12月 15日(月) 13:00~18:00
 2025年   12月 16日(火) 09:00~16:30
会場
 東京大学 大気海洋研究所 講堂 (ポスター掲示:エントランスホール)
 千葉県柏市柏の葉 5-1-5
 アクセス方法はこちらをご覧ください。
  http://www.aori.u-tokyo.ac.jp/access/index.html 

プログラム(演者のみ記載)
口頭発表
12月15日(月)

13:00     開催趣旨説明       猿渡敏郎(東京大学大気海洋研究所)
13:10     基調講演 沖縄のソフトパワーをめざす ― 沖縄美ら海水族館の研究がもたらしたパラダイムシフト
    佐藤圭一(沖縄美ら海水族館)
14:10     休憩
14:20  依頼講演 海外からの遺伝資源の対応-生物多様性条約とABSを中心に-
    鈴木睦昭(国立遺伝学研究所)
15:20   水族館への期待 ~報道の立場から
    山本智之(朝日新聞)
15:45  WAZA 2023 Animal Welfare Goal達成に向けた日本動物園水族館協会の取り組み
    長倉かすみ(横浜市立金沢動物園)                        
16:10     休憩                    
16:20     ミュージアムにおける回想法の実践と可能性
    市橋芳則(北名古屋市昭和日常博物館)                 
16:45     和歌山自然博の水族館展示の紹介
    揖 善継(和歌山県立自然博物館)           
17:10     水族館における種苗生産事業
    田中 平(大分マリーンパレス水族館「うみたまご」)
17:35     水族館におけるカタクチイワシの累代繁殖と稚仔魚の常設展示
    伊藤寿茂(新江ノ島水族館)
18:00     懇親会                 
20:00     閉会
12月16日(火)
9:30  人工海水水槽における微生物群集の「成熟」過程:4か月間の時系列解析
    吉澤 晋(東京大学大気海洋研究所)
9:55  ライトトラップ採集による浮遊期幼生及び浮遊生物の採集について
    小川悠介(東京都葛西臨海水族園)
10:20   のと海洋ふれあいセンター活動紹介(能登半島の浅海域における動植物調査)
    東出幸真(のと海洋ふれあいセンター普及課)
10:45  休憩
11:00  フィールドワークの最前線から ~新種発見と水族館研究の新地平~
    平澤 桂(アクアマリンいなわしろカワセミ水族館)
11:25  矢作川をフィールドにした長期にわたる魚類相調査と教育普及活動への展開
    地村佳純(碧南水族館)
11:50  昼休み
13:00  ポスターセッション
13:30 小笠原群島のシロワニ調査
    中村雅之(マリンワールド海の中道)
13:55  北極圏生物の採集と展示について
    村田幹斗(海遊館)
14:20 南極地域観測隊参加で得たものとその活用~展示・イベントへのフィードバック~
    松田 乾(名古屋港水族館)
14:45  休憩
14:55  総合討論
15:25  閉会
ポスター発表
12月16日(火) 13:00-13:30
 P1, 小型藻類の展示・育成技術の開発の試み
    安室春彦(みなとやま水族館)
 P2, 飼育下で確認された軟八放サンゴ目の伸縮行動
    園山貴之(新江ノ島水族館)
 P3, ヒョウモンダコ、シリヤケイカの繁殖事例
    萬倫一(横浜・八景島シーパラダイス)
 P4, サンマeDNA浮上仮説の検証
    YU ZESHU (東京大学大気海洋研究所)
 P5, 生物分類ゲームVRinkaiの水族館への応用可能性について
    紫藤 拓巳(慶應義塾大学 理工学部)
 P6, オーシャンリテラシー教育を核とした水族館プランニングの考察
    加藤みずほ(東京海洋大学大学院)
 P7, 水族館の口コミ評価から自・他園館の比較~いい水族館とは?~
    今北 大介(滋賀県立琵琶湖博物館)
 P8, 東海大学海洋科学博物館の存続活動について
    西 源二郎(東海大学海洋科学博物館を残す会)

参加方法
東京大学大気海洋研究所での対面形式またはZoomを使用したWeb形式での参加となります。ポスター発表は、対面形式のみとなります。参加をご希望される形式をお選びください。
☆対面形式での参加希望者多数の場合は、抽選でWeb形式での参加をお願いすることがございます。予めご了承ください。抽選結果は、11月中旬にメールにてご連絡いたします。
募集人数
 対面形式:80名、Web形式:400名
☆対面形式での参加希望者多数の場合は、抽選でWeb形式での参加をお願いすることがございます。予めご了承ください。抽選結果は、11月中旬にメールにてご連絡いたします。
参加申し込み方法
下記URLのGoogle formにご記入ください。 https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSeK49Wtk3LD7BaeZWU1raXKM9oGJtEY76ZW9ge1O_SnX_7lyw/viewform?usp=dialogこのリンクは別ウィンドウで開きます
参加申し込み締め切り
 対面方式での参加:2025年11月1日(土)17:00まで
 Web形式での参加:2025年11月30日(日)17:00まで
Web形式での参加に関する情報
 Zoomに関する情報は、参加申し込み締め切り後、12月初旬にメールにてご連絡いたします。

注意事項
・会場およびWeb上での録画・録音・撮影を禁止します。ただし、個々の発表に関しては、演者の許可がある場合は認めます。
・活発な意見交換、情報交換を歓迎いたします。しかし、個人や団体を攻撃したり誹謗中傷するような発言やチャットへの書き込みはご遠慮ください。そのような行為を行った方には会場から退出(対面、Web ともに)していただく場合があります。
・Webで参加される方は、シンポジウムが近づきましたらZoomの最新バージョンをダウンロードしておいてください。

お問い合わせ先
猿渡敏郎(東京大学大気海洋研究所)、tsaruwatアットaori.u-tokyo.ac.jp (アットを@に変換)

ご応募された方の個人情報は東京大学の規定に従い適切に管理いたします。当シンポジウム以外の目的には使用いたしません。また、第三者に開示・提供することはありません。

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