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海洋熱波に関する物理過程およびその生物地球化学的動態・生態系への影響

更新日:2025年06月09日

(2025年7月8日 開催)

東京大学大気海洋研究所 共同利用研究集会

日    時:令和7年7月8日(火)13:00~17:50
場    所:東京大学大気海洋研究所 2F会議室219
        〒277-8564 千葉県柏市柏の葉5-1-5 TEL 04-7136-6009
コンビーナー:山下洋平(北大地球環境)、増田周平(JAMSTEC)
大気海洋研対応者:齊藤宏明(東大大海研)、連絡先 hsaitoaori.u-tokyo.ac.jp

※アドレスの「◎」は「@」に変換してください

概    要:
海水温が過去数十年と比べて極端に高い状態が持続する現象である海洋熱波は、2010年以降に海洋の至るところで観測され、全球的な温暖化と相まって、その頻度と強度が増加していることが報告されている。海洋熱波の発生機構を評価した様々なアプローチでの研究も進んでおり、その一端が明らかになりつつある。また、海洋熱波が、肉眼で観察可能な高次生産者に及ぼした影響については多くの報告例があるが、植物プランクトンや微生物などの低次生産者、それらが駆動する生地球化学循環に及ぼす影響については十分な理解は得られていない。海洋熱波の発生、それが生態系および生物地球化学循環に及ぼす影響の現状を理解し、その将来予測を行うには、海洋物理学、生物学、化学の研究者が一堂に会し、議論する必要がある。そこで、日本学術会議 環境学委員会・地球惑星科学委員会合同 FE・WCRP 合同分科会のCLIVAR(気候と海洋-変動・予測可能性・変化研究計画)小委員会とIMBeR(海洋生物地球化学と生態系の統合研究)小委員会の共同で海洋熱波に関する研究集会を開催し、分野横断的な講演および議論を行う。

プログラム

7月8日(火)
13:00~13:05 山下洋平(北大地球環境)趣旨説明

座長:増田周平(JAMSTEC)
13:05~13:35 川合義美(JAMSTEC)、岡英太郎(東大大海研)、佐藤佳奈子(JAMSTEC)、細田滋毅(JAMSTEC)、木戸晶一郎(JAMSTEC)
2022年北海道南東沖の海洋熱波が溶存酸素濃度に与えた影響

13:35~14:05 美山透(JAMSTEC)
スーパー黒潮大蛇行がもたらした海洋熱波・寒波

14:05~14:35 見延庄士郎(北大理)、Behrens Erik (NIWA, New Zealand)、Findell Kirsten L. (GFDL, NOAA, USA)、Loeb Norman G. (NASA, USA)、Meyssignac Benoit (LEGOS, France)、Sutton Rowan (University of Reading, NCAS, UK)
2023/24年の地球沸騰と2020年代の北太平洋の異常昇温

14:35~15:05 山口凌平(JAMSTEC)
黒潮続流北偏に伴う海洋熱波の観測

15:05~15:20 休憩

座長:山下洋平(北大地球環境)
15:20~15:50 小杉如央(気象研)、笹野大輔(気象庁)
化学トレーサーから推定する黒潮続流異常北偏が海洋熱波に与える影響評価

15:50~16:20 中岡慎一郎(環境研)、高尾信太郎(環境研)
商船観測で捉えた海洋熱波と海洋表層CO2の変化

16:20~16:50 高尾信太郎(環境研)、中岡慎一郎(環境研)、平譯享(極地研)、鈴木光次(北大地球環境)
長期観測データを用いた海洋熱波が海洋低次生態系へ与える影響評価研究

16:50~17:20 藤井賢彦(東大大海研)
気候変動が沿岸の生態系と社会に及ぼす影響

17:20~17:50 総合討論

18:15〜 研究懇談会

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