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山田広幸博士追悼メソ気象研究会-メソ気象研究の遙かな旅路

更新日:2025年04月25日

(2025年5月13日 開催)

東京大学大気海洋研究所 共同利用研究集会

日    時:令和7年5月13日(火)13:30~18:00
場    所:東京大学大気海洋研究所2F 講堂
〒277-8564 千葉県柏市柏の葉5-1-5 TEL 04-7136-6009
コンビーナー:金田 幸恵(名古屋大学宇宙地球環境研究所)
大気海洋研対応者:伊賀 啓太(東京大学大気海洋研究所)

プログラム

5月13日(火)※敬称略
13:30-13:45 「開会挨拶・趣旨説明」
13:45-14:15 上田 博(日本気象協会)「山田広幸さんが辿ったメソ気象学のわかれ道」
14:15-14:45 城岡 竜一(海洋研究開発機構)「陸海空をかけめぐる研究者」
14:45-15:15 嶋田 宇大 (気象庁気象研究所)「地上ドップラーレーダーを用いた台風の強度推定~信頼性の高い推定手法の確立を目指して~」
休憩
15:45-16:15 坪木 和久(名古屋大学)「山田広幸先生の台風の航空機観測」
16:15-16:45 伊藤 耕介(京都大学)「天の時・地の利・人の和」
16:45-17:15 清水 慎吾(防災科学技術研究所)「梅雨前線の起源を探る中国大陸でのレーダ観測の日々 -山田さん流の探求と投影-」
17:15-18:00 「総合討論:メソ気象研究と観測の展望」

内容:山田広幸博士は、日本のメソ気象研究を主として観測的アプローチからけん引してきた研究者である。本研究集会では、2024年10月、研究者としての盛りで急逝した山田広幸博士の30余年にわたる業績を振り返る。山田博士は、2000年に北海道大学大学院理学研究科で雪雲の発達過程に関する研究で博士号を取得した後、地球観測フロンティア研究システムと海洋研究開発機構でチベット高原・揚子江流域の降水システムやインド洋のスーパークラウドクラスターの研究に取り組んだ。2012年、琉球大学に着任後は、学生の指導や研究者の育成にも注力した。山田博士の研究対象は雪雲、梅雨前線、クラウドクラスター、台風、北は北海道、チベットを経て中国・熱帯域まで多岐かつ広範にわたる。とりわけ観測をもとに自然現象の真の姿に迫ることに強くこだわり、気象レーダを用いた台風の強度推定、航空機を用いた台風内部のドロップゾンデ観測、ラジオゾンデの高頻度観測等で貴重な成果をあげた。近年は航空機による台風観測の第一人者として、複数の非常に強い台風の眼の貫通観測に成功し、まさにそれらを大きな成果としてまとめあげようという矢先に生涯を閉じた。本研究会では、山田博士と縁の深いシニア研究者から山田イズムの薫陶を受けた中堅や若手まで幅広い世代の講演者をお招きし、観測研究の発展に大きな軌跡を残した業績を振り返りつつ、残された課題や、その業績研究を今後いかに発展させていくかについて議論する。

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