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黒潮における物理・化学・生物過程:乱流と熱・栄養塩・仔稚魚輸送

更新日:2023年10月19日

(2023年11月21-22日 開催)

東京大学大気海洋研究所 共同利用研究集会

日    時:令和5年11月21日(火)13:00~18:00
           11月22日(水)09:00~15:30
場    所:東京大学大気海洋研究所2F 209会議室
       〒277-8564 千葉県柏市柏の葉5-1-5 TEL 04-7136-6009
コンビーナー:安田一郎1・田中雄大2・坂本達也6・西川悠3・高須賀明典4・西岡純5・伊藤幸彦1・斎藤宏明1 (1: 東大大気海洋研、2: 水研機構資源研、3: JAMSTEC、4: 東大院農、5: 北大低温研、6: ポルトガル海洋大気研)
大気海洋研対応者:安田一郎(東大大気海洋研)ichiroaori.u-tokyo.ac.jp 04-7136-6040

※メールアドレスの「◎」は「@」に変換してください

対面とオンラインのハイブリッドで実施します
参加される方:下記URLから登録をお願いいたします(必須)。
https://forms.gle/99DXrXAvXsiGPHEH6このリンクは別ウィンドウで開きます

研究集会の概要
黒潮は、大量の熱・栄養塩・卵稚仔を輸送し、温暖な気候と豊かな漁業生産など、日本に海の恵みをもたらすとともに、北太平洋の気候及び海洋生態系に大きな影響を与える、地球システムの重要な要素である。日本の豊かな漁業資源を支えている、冬から春にかけて黒潮で産卵輸送される魚類の加入や変動は、黒潮での環境変動が影響することが指摘されている。これら漁業資源を支える餌の元となる栄養塩は、黒潮前線や黒潮が複雑な海底地形を横切る際に生じるサブメソスケール不安定等に伴って強化される乱流によって供給され、黒潮の豊かな生態系を支えている可能性がある。また、冬季に活発化すると予想されているサブメソ乱流は亜熱帯モード水(低渦位水)形成に影響する可能性がある。大気との熱交換等を含め、冬季の黒潮における乱流・物質輸送等環境変動要因と生物過程を明らかにして、乱流等物理過程と物質循環・水産資源の間を繋ぐ研究のブレークスルーを図ること、および、2025年2月に採択された白鳳丸航海に向けて研究内容・航海計画を練ることを目的とした、共同利用研究集会を行う。

プログラム

2023年11月21日(火) 受付 12:30-

13:00-13:20 安田一郎(東大大気海洋研)趣旨説明

セッション1: マイワシ等小型浮魚資源の現状と課題

13:20-13:40 上村泰洋・古市 生・由上龍嗣(水産研究・教育機構) マイワシの資源動向と近年の増加期の生態的特性

13:40-14:00 冨士泰期(水産研究・教育機構) サンマ資源の変動と海洋環境、近年の動向と課題

14:00-14:20 高須賀明典(東大農学生命) 小型浮魚類の卵生産密度効果と加入研究

14:20-14:40 西川悠(JAMSTEC)マイワシ再生産仮説:何が問題か?白鳳丸航海に期待すること

14:40-15:00 坂本達也(ポルトガル海洋大気研)  耳石・水晶体同位体比から見るマイワシの個体数変動機構

15:00-15:20 伊藤進一(東大大気海洋研) 黒潮域での環境DNAを用いた小型浮魚類の観測について

15:20-15:40休憩

セッション2:白鳳丸航海での課題1

15:40-16:00 田中雄大・長谷川大介・奥西武(水産研究・教育機構) 水中グライダーを用いた海洋・乱流・海洋生態系研究

16:00-16:20 西川はつみ・岡英太郎(東大大気海洋研) 亜熱帯モード水の形成・時間発展と黒潮物理過程

16:20-16:40 川合義美・野中正見(JAMSTEC)  黒潮での熱輸送問題・大気海洋相互作用の実態と課題

16:40-17:00 高橋一生(東大農学生命)・西部裕一郎(東大大気海洋研) 黒潮周辺海域におけるマイクロプラスチック分布の時空間的変動

17:00-17:20 堀井幸子(水産研究・教育機構) 黒潮の窒素固定は西部北太平洋亜熱帯域の生態系に寄与するのか

17:20-17:40 蘭 慧・横山祐典(東大大気海洋研)C14観測から見えた黒潮の構造と混合

18:00- 研究懇談会(お魚クラブ・はま)

2023年11月22日(水) 受付8:30-

セッション3:黒潮生態系と物質循環

09:00-09:20 齊藤宏明(東大大気海洋研) 黒潮パラドックス:残された課題へのアプローチ

09:20-09:40 長井健容(東京海洋大) 黒潮が海底起伏上で形成する栄養塩供給ホットスポット

09:40-10:00 郭 新宇(愛媛大) 黒潮内側域と黒潮間の海水交換と栄養塩輸送

10:00-10:20 一宮睦雄(熊本大) 黒潮分枝流域における春季ブルームの発生メカニズム

10:20-10:40 塩崎拓平(東大大気海洋研) 亜熱帯における沈降粒子を形成する微生物群集

10:40-11:00 岡崎雄二(水産研究・教育機構) 仔稚魚の食性から見た黒潮生態系

11:00-11:20 宮本洋臣(水産研究・教育機構) 黒潮域における動物プランクトン群衆構造

11:20-11:40 西岡 純(北大低温研) 亜寒帯―亜熱帯をつなぐ栄養塩の循環と生態系

11:40-12:00 岩本洋子(広島大) 黒潮・亜熱帯海域への大気からの栄養塩添加 (オンライン)

12:00-13:00昼食休憩

セッション4:黒潮・亜熱帯の変動・乱流・大気海洋相互作用

13:00-13:20 伊藤幸彦(東大大気海洋研) 海域間の物質交換を司るサブメソスケール物理過程と生態系への影響

13:20-13:40 堤 英輔(鹿児島大) トカラ海峡部での物理過程

13:40-14:00高橋 杏(東大大気海洋研) 黒潮でのフロートを用いた乱流観測研究

セッション5:白鳳丸航海での課題2

14:00-14:20 田中 潔・颜 婷婷(東大大気海洋研)、美山 透・章 若潮(JAMSTEC)  黒潮大蛇行期の沿岸循環と黒潮の力学的相互作用

14:20-14:40 永野 憲(JAMSTEC) CSK-2プロジェクトと白鳳丸航海への課題

14:40-15:00 根田昌典(京大院理) 波浪直下の流速精密観測 (オンライン予定)

15:00-15:30 総合討論

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