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2023年度 水圏生態系モデリングシンポジウム

更新日:2023年10月03日

(2023年11月16-17日 開催)

東京大学大気海洋研究所 共同利用研究集会

日時:令和5年11月16日(木)13:30~17:45
       11月17日(金)10:00~12:00
場所:東京大学大気海洋研究所2F 講堂
    〒277-8564 千葉県柏市柏の葉5-1-5 TEL 04-7136-6009
コンビーナー:干場康博(東京大学大気海洋研究所)
大気海洋研対応者:伊藤幸彦(東京大学大気海洋研究所)
共催:マクロ沿岸海洋学 文部科学省科学研究費助成事業「学術変革領域研究 (A)」

https://sites.google.com/g.ecc.u-tokyo.ac.jp/memsympo2023このリンクは別ウィンドウで開きます
申し込み制とさせていただいておりますので、上記リンクにあるgoogle formからお申し込みください。

開催趣旨
持続可能な開発目標(SDGs)の達成へ向けた取り組みや、Marine Spatial Planning(MSP)の導入が国際的に進む中、海洋が漁業・海運・レジャーなど人間の社会経済活動の場として重要であることは論を俟たない。一方で海洋の生態系は、海洋内のみで影響を単一評価できるものではなく、陸域と沿岸域、外洋域の相互関係の中で成り立つ。このことは「里海」の概念などとして確立されつつある。しかしながら相互関係の定量評価や予測などに取り組む水圏生態系のモデリング研究は、陸水域、沿岸域や外洋域と地域的に別個に焦点を持つことが多かった。近年、継続的なモデル開発・高度化の成果と、計算機資源の充実によって、特定の河川流域、沿岸スケールから海盆、そしてグローバルスケールまで統合的に扱うモデリングが現実味を帯びてきた。こうした状況下で、分野の異なる生態系モデル研究者が交流し,その相違点・共通点を互いに理解し発見する機会は、人間活動や気候変動の影響評価や予測ニーズの面で貴重である。本研究集会では、幅広い分野の専門家を招集し、水圏全体の低次栄養段階生態系における様々なモデル化と、それらに基づくプロセス理解、予測・評価そしてモデル活用の可能性について議論し,数値シミュレーションの幅広い活用・展開のきっかけとなることを目的とする。

プログラム

11月16日
13:30–13:40
干場康博(東京大学大気海洋研究所) 趣旨説明

■ 陸域パート(河川・湖沼・氷河など)
13:40–14:20 吉村千洋(東京工業大学)
メコン川下流域の洪水氾濫原における水域生態系のモデル化 ―生態系サービスの見える化を目指して―
14:20–15:00 中山忠暢(国立環境研究所)
水・物質循環が流域生態系機能に及ぼす影響及び複雑性の評価 ~水・熱・土砂・栄養塩・炭素循環からプラスチック循環まで~
15:00–15:25 佐藤祐一(琵琶湖環境科学研究センター)
陸域-湖内流動-湖内生態系を結合した琵琶湖流域水物質循環モデルの構築とその活用
15:25–15:45 鶴田泰士((株) 建設技術研究所)
粒子追跡モデルにより藍藻類のライフサイクルを考慮した貯水池水質モデルの構築
15:45–16:10 大沼友貴彦(JAXA)
氷河氷床を暗色化させる光合成微生物(雪氷藻類)の数理モデル研究

■ 海洋パート1
16:25–16:45 伊藤幸彦 (東京大学大気海洋研究所)
NPZDタイプモデルの植物プランクトン多様化実験
16:45–17:05 Sherwood Lan Smith(JAMSTEC)
Challenges for modeling marine ecosystems: acclimation, adaptation, and complexity
17:05–17:25 増田良帆(JAMSTEC)
最新の海洋植物プランクトンモデルの開発 ―クロロフィルと炭素・窒素比の動的変化―
17:25–17:45 干場康博 (東京大学大気海洋研究所)
トレーサー・粒子複合海洋低次栄養段階生態系モデルの開発
       (本日最終講演は、進行時間によって二日目に持ち越し)
18:30~    研究懇談会(対面予定)

11月17日
■ 海洋パート2
10:00–10:20 山本彬友(JAMSTEC)
人間活動に伴う富栄養化が全球海洋生態系•物質循環に与える影響: 地球システムモデルを用いた評価
10:20–10:40 小池海人(東京大学大学院理学系研究科)
高解像度海洋低次生態系モデルにおける植物プランクトンとエルニーニョ・南方振動の相互作用
10:40–11:00 三角和弘(電力中央研究所)
尾駮沼(青森県六ヶ所村)の炭素循環のモデリング
11:15–12:00  総合討論

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