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黒潮生態系とその変動を駆動する物理・化学・生物過程

更新日:2022年11月09日

(2022年12月5-6日 開催)

東京大学大気海洋研究所 共同利用研究集会

日    時:令和 4年12月 5日(月)13:00~17:30
 12月 6日(火) 9:00~17:30
場    所:東京大学大気海洋研究所2F 講堂
 〒277-8564 千葉県柏市柏の葉5-1-5 TEL 04-7136-6009
コンビーナー:
長井健容(海洋大) e-mail: tnagaikaiyodai.ac.jp     ※「◎」は「@」に変換してください
小針統(鹿大) e-mail: kobarifish.kagoshima-u.ac.jp
齊藤宏明(東大大海研) e-mail:hsaitoaori.u-tokyo.ac.jp

大気海洋研対応者:
齊藤宏明(東大大海研) e-mail:hsaitoaori.u-tokyo.ac.jp

黒潮は膨大な熱と物質を日本南岸や下流域である黒潮続流域、黒潮親潮混合水域に運ぶ巨大な海流である。表層は貧栄養であるが、有光層以深の亜表層では大量の栄養塩を運ぶ栄養塩ストリームであることが知られているが、運ばれた栄養塩が日本南岸や黒潮続流域、黒潮親潮混合水域の生物生産にどの程度貢献し、浮魚資源にどのような影響を及ぼしているか、またそれらが黒潮や黒潮続流の流路変動に伴って、どのような経年変動を呈するかなどは不明な点が多い。さらに、黒潮が北に運ぶ暖水の冷却に伴う溶解ポンプと、栄養塩ストリームが混合層に達する黒潮続流域、黒潮親潮混合水域における生物ポンプによって、黒潮下流域は大気から二酸化炭素を正味で取り込む主要な海域であることが観測から報告されている。しかしながら、溶解ポンプや生物ポンプの相対的な重要性について、その詳細はあまり明らかではない。また、今後さらにその影響が顕在化することが予測されている地球温暖化に伴う海洋環境の変化が、黒潮の熱輸送や栄養塩ストリームに伴う栄養塩供給にどのような影響を及ぼし、黒潮下流域の生物生産や、二酸化炭素吸収が如何に変化するかを明らかにすることは、地球温暖化に伴う影響を正確に予測するために喫緊の課題である。そこで、黒潮流域における海洋生態系変動を駆動する物理・化学・生物過程について現状で何がどこまでわかっていて、今後何を明らかにすべきなのかを明確化することを目的として研究集会を実施する。

プログラム

12月 5日(月)

第一日目:黒潮生態系の動態とその変動

13:00~13:10 趣旨説明
長井健容(海洋大)
13:10~13:35
齊藤宏明(大海研)
黒潮の寿ぎ-黒潮がもたらす生態系サービスとその生産機構および残された課題
13:35~14:00
鈴木光次(北大院地球環境)・Shunyan Cheung(UC Santa Cruz)・Weichen Qiu(北大院環境)・似内梨紗(北大院環境)・後藤寛治(北大院環境)・Hongbin Liu(香港科技大)・高尾信太郎(国立環境研)・中岡慎一郎(国立環境研)
北太平洋中緯度域の主要新生産者である窒素固定生物と珪藻類の動態とそれらの支配環境要因
14:00~14:25
宮本 洋臣(水産機構 資源研)
黒潮続流・移行域における動物プランクトンの群集構造とその変動機構について
14:25~14:50
小針統(鹿大水)・久米元・中村啓彦・仁科文子・堤英輔(鹿大水)一宮睦雄・小森田智大(熊県大共生)・郭新宇・吉江直樹(愛大沿セ)長井健容(海洋大)・齊藤宏明・平井惇也(大海研)
水産資源を支える黒潮生態系の食物網構造と栄養動態
14:50~15:10 休憩
15:10~15:35
久米元(鹿大水)・小針統・小玉将史・塩崎一弘(鹿大水)一宮睦雄・小森田智大(熊県大共生)・平井惇也(大海研)
魚類の産卵場および成育場としての北部薩南海域の重要性
15:35~16:00
高橋素光(水産機構 資源研)・佐々千由紀(水産機構 資源研)・日髙清隆(水研機構)・市川忠史(水産機構資源研横浜)・奥西武(水研機構資源研)・黒田寛(水研機構)・片山知史(東北大)
黒潮の動態が魚類生産に与える影響
16:00~16:25
佐々千由紀 (水産機構 資源研)
黒潮域におけるハダカイワシ科魚類の生態とその役割
16:25~16:50
伊藤進一(大海研)
黒潮が小型浮魚類に与える影響について

12月 6日(火)

第二日目:黒潮生態系形成・維持・変動メカニズム

10:00~10:25
中村啓彦(鹿大水),Yu-Xiang Qiao(鹿大水),冨田智彦(熊大),Zhao-Jun Liu(中国SIO),加古真一郎(鹿大),仁科文子(鹿大),Xiao-Hua Zhu(中国SIO)
黒潮の経年・10年規模変動 ―東シナ海中心の全流路解析―
10:25~10:50
堤英輔(東大大気海洋研・鹿大水), 井上龍一郎(JAMSTEC) 長井健容(海洋大), 中村啓彦(鹿大), 仁科文子(鹿大), 長谷川大介(水研機構資源研), 松野健(九大応力研), 遠藤貴洋(九大応力研), 千手智晴(九大応力研), 郭新宇(愛媛大CMES)
黒潮、潮汐及び海山が生じる鉛直混合 -トカラ海峡の平瀬における現場観測と数値シミュレーション-
10:50~11:15
長井健容(海洋大)
九州南方を流れる黒潮が形成する、乱流・栄養塩供給ホットスポット
11:15~11:40
福田秀樹(大海研)・山田洋輔(JAMSTEC高知コア研究所)・斎藤宏明(大海研)・永田俊(大海研)
黒潮周辺海域の表層部における粒径分布の変動特性と有機炭素の沈降フラックスとの関係
11:40~12:05
橋濱史典(海洋大)・片野俊也・川合美千代・小橋史明・立花愛子・田村沙織・長井健容・溝端浩平・宮崎奈穂(海洋大)・岩本洋子(広大)・遠藤寿(京大化研)・漢那直也(大海研)・久保篤史(静岡大)・近藤能子(長崎大)・塩崎拓平・平井惇也(大海研)
西部北太平洋141.5oE線時系列観測による海の砂漠化モニタリング
12:05~13:30 昼食・休憩
13:30~13:55
石井雅男 (気象研究所)
黒潮海域における二酸化炭素吸収と海洋循環・生物地球化学的循環の関わり
13:55~14:20
岡英太郎(大海研)
亜熱帯モード水の十年規模変動と、生物地球化学・大気海洋相互作用への影響
14:20~14:45
美山透 (JAMSTEC)・宮澤泰正・章若潮(JAMSTEC)
2017年からの黒潮大蛇行の変動
14:45~15:10
野中正見(JAMSTEC)
中緯度大気海洋相互作用における黒潮の役割
15:10~16:10 総合討論

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