ナビゲーションを飛ばす

教職員募集 所内専用go to english pageJP/EN

facebook_AORI

instaglam_AORI

フィリピン海プレート北端部テクトニクスの再検討

更新日:2023年02月09日

(2022年11月28日 開催)

日    時:令和4年11月28日(月)13:00~17:30
 11月29日(火) 9:10~15:00
場    所:東京大学大気海洋研究所2F 講堂
 〒277-8564 千葉県柏市柏の葉5-1-5 TEL 04-7136-6009
コンビーナー:山口飛鳥、東京大学大気海洋研究所、asukaaori.u-tokyo.ac.jp

※アドレスの「◎」は「@」に変換してください

開催趣旨
西南日本に沈み込むフィリピン海プレートは約52Maに形成され、時計回り回転しながら中新世に現在の位置に到達したとされている。従来、フィリピン海プレートの到達は日本海拡大とほぼ同時期の約15Maと考えられてきたが、主に欧米の研究者により、15Maより遅かったとするモデルが提出されており(Hall et al., 1995; Mahony et al., 2011; Underwood, 2018など)、議論が続いている。この問題を解く鍵は、伊豆衝突帯および西南日本の地質と地殻構造にあると考えられる。これらの地域の地質情報については、ここ10年あまりの間にデータが蓄積されてきたが、日本人の間でも共通理解があまり進んでいない。一方で、第三のプレートが存在したとする仮説(嶺岡/平家プレート:小川・谷口, 1987; Yamaji and Yoshida, 1998)もあり、その再検討も必要である。そこで、本シンポジウムでは上記の問題意識をふまえて、基盤地質・火成岩・年代・古地磁気・変形構造・海洋地質など、さまざまな分野の研究成果を持ち寄って議論し、国際的な成果発信につなげる機会を設けたい。

参加登録
以下のGoogle Formから参加登録をお願いします。(11/25まで)
https://forms.gle/ETNM6w71X1VBsAxm6このリンクは別ウィンドウで開きます

プログラム(11月21日更新)
11月28日(月)
13:00 趣旨説明
■古地磁気・地球物理
13:10-13:30 海底コアの古地磁気からみたフィリピン海プレートの運動(山崎俊嗣)
13:30-13:50 伊豆衝突帯周辺の本州地殻の変形:陸上地質と古地磁気の証拠(星 博幸)
13:50-14:10 地震波探査から見た伊豆衝突帯の地殻構造とテクトニクス(新井隆太)
14:10-14:30 中部日本下深部のフィリピン海プレート形状とスラブウィンドウの形成(宮崎一希・中島 淳一・末永 伸明・吉岡 祥一)

■基盤地質
14:50-15:10 伊豆弧衝突で赤石山地基盤岩はめくれ上がったのか?砕屑性ジルコン年代と炭質物温度計からの考察(中村佳博・宮崎一博・高橋浩)
15:10-15:30 巨摩山地桃の木亜層群の地質から制約する伊豆弧衝突開始年代(箱守 貴・谷 健一郎・黒田潤一郎・山口飛鳥)
15:30-15:50 瀬戸川帯から伊豆衝突帯形成にかけて沈み込む海洋プレート変遷の復元にむけて(山口飛鳥・箱守 貴・谷 健一郎)

■嶺岡帯
16:10-16:30 房総半島における間欠付加作用と伊豆弧到達の痕跡(山本由弦)
16:30-16:50 葉山ー嶺岡帯の地質構造と構成要素の起源に関する考察(高橋直樹)
16:50-17:10 嶺岡帯玄武岩の年代測定と古地磁気観測によるテクトニクスの復元(平野直人)
17:10-17:30 総合討論

11月29日(火)
■活構造
9:10-9:30 相模湾プレート境界域の堆積・変形・冷湧水(芦 寿一郎・三澤文慶)
9:30-9:50 内陸活断層の運動像からみた応力場変遷と伊豆弧衝突(小林健太)
9:50-10:10 新潟・長野地域における糸魚川-静岡構造線の発達史と応力変遷(千葉響・高橋啓太・小林健太)

■火成岩
10:30-10:50 西南日本海溝寄り地域の中新世火成岩の活動時期と西南日本回転直後のプレート配置の検討(新正裕尚・折橋裕二・安間了)
10:50-11:10 衝突火成活動から制約される伊豆衝突帯の形成過程とテクトニクス(谷 健一郎)
11:10-11:30 甲府花崗岩中ジルコンのU-Pb年代(澤木佑介・浅沼尚・平田岳史)

■議論
13:00-13:20 新生代西南日本テクトニクス議論へのコメント(木村学・橋本善孝・山口飛鳥)
13:20-14:00 総合討論

14:20-15:00 大気海洋研究所施設見学(希望者のみ)

研究集会アイコン

Noticeアイコン

研究集会画像