竜巻シンポジウム-藤田哲也博士生誕100年を記念して-
更新日:2021年03月15日
(2021年3月11-12日 開催)
日時:令和3年3月11日(木)10:00~16:35
3月12日(金)10:00~17:00
場所:Zoom Meeting(参加登録が必要です)
コンビーナー:新野 宏(東京大学大気海洋研究所海洋大気力学分野)
niino◎aori.u-tokyo.ac.jp (「◎」は「@」に変えて下さい)
参加申込:下記リンクのGoogle formから登録をお願いしますhttps://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfCckU1wuXC0oRez14zSbwruGfSXznAawuNR40gvdCqp4FxfQ/viewform?fbzx=8766035357348065245
開催趣旨
2020年10月23日は竜巻に関する数多くの先駆的研究、ダウンバーストの発見、突風に関する藤田スケールの考案など、メソ気象学に多大な業績を残した故藤田哲也博士の生誕から100年に当たる。藤田博士は1953年に日本からアメリカに渡り、世界をリードする竜巻・ダウンバーストの研究を行い、アメリカでは、Mr. Tornadoと呼ばれている。
我が国でも近年、「京」コンピュータやフェーズドアレイレーダーなど、最新の電子計算機や観測機器を使って、世界に肩を並べる竜巻の研究が行われるようになってきた。本研究集会では、博士の生誕100年を記念して、我が国におけるこれまでの竜巻研究を振り返ると共に、気象学・風工学に関わる幅広い分野において様々な手法で竜巻研究を行っている研究者が最新の研究成果を持ち寄り、今後の竜巻研究の方向性を議論することを目的とする。
プログラム
3月11日(木)
10:00-10:05 趣旨説明
10:05-10:40 新野 宏*(東大):我が国における竜巻研究
10:40-11:15 小林文明(防衛大):日本における竜巻の観測的研究と課題
11:15-11:50 栃本英伍* (防災科研)、新野 宏(東大)、末木健太(理研):温帯低気圧に伴う竜巻の階層構造・環境場
11:50-12:50 ~~~~~~~~昼食休憩~~~~~~~~
12:50-13:25 末木健太(理研):竜巻を生ずる台風の構造・環境場について
13:25-14:00 足立 透*・益子 渉・梅原章仁(気象研):フェーズドアレイレーダーを用いた竜巻研究
14:00-14:35 梅原章仁*・足立 透・益子 渉(気象研),山内洋(気象庁):二重偏波レーダーによる竜巻観測
14:35-14:50 ~~~~~~~~~休憩~~~~~~~~~
14:50-15:25 田村幸雄(東京工芸大・重慶大):風工学における竜巻研究の概観
15:25-16:00 野田 稔(高知大):飛散物や漏斗雲による竜巻の可視化など
16:00-16:35 佐々浩司(高知大):微細スケールの竜巻発生環境:調査・実験・観測
3月12日(金)
10:00-10:35 加藤輝之*(気象大)・村松貴有(気象庁):竜巻発生環境場の気候変化と将来予測
10:35-11:10 加茂直幸(気象庁):気象庁における竜巻関連観測業務
11:10-11:45 中里真久(気象庁):気象庁における竜巻関連予報業務
11:45-12:45 ~~~~~~~~昼食休憩~~~~~~~~
12:45-13:20 益子 渉(気象研):数値シミュレーションによるスーパーセル竜巻の発生機構に関する研究
13:20-13:55 伊藤純至* (東北大)、新野 宏(東大):2019年台風17号に伴う延岡竜巻のシミュレーション
13:55-14:30 横田 祥* (気象庁)、新野 宏(東大)、瀬古 弘(気象研)、国井 勝・山内 洋(気象庁)、佐藤英一(気象研):データ同化とアンサンブル予報を用いた竜巻発生要因の解析と予測可能性
14:30-14:45 ~~~~~~~~~休憩~~~~~~~~~
14:45-15:20 田村哲郎*・川口真晴(東工大):つくば竜巻下の建築物に作用する風力の気象モデル・工学LES融合解析
15:20-15:55 楠 研一*・猪上華子・新井健一郎・足立 透・石津尚喜・鈴木 修(気象研)、藤原忠誠・鈴木博人(JR東日本研究開発センター):冬季日本海側の竜巻等突風の観測と災害軽減に向けた研究開発
15:55-16:30 石津尚喜*・楠 研一・足立 透・猪上華子・新井健一郎(気象研)、藤原忠誠・鈴木博人(JR東日本研究開発センター):深層学習を用いた竜巻探知システムの開発
16:30-17:00 ~~~~~~~~総合討論~~~~~~~~