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第11回東京湾海洋環境シンポジウム 「海辺の生物調査:データを環境再生に役立てよう!」

更新日:2020年02月27日

(2020年2月25日 開催)

シンポジウムは開催の予定です。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染が相次いで報告され予断を許さない状況が続いております。
2月25日(火)の東京湾海洋環境シンポジウムを開催するにあたり、不測の事態に備え、参加される方々におかれましては、可能な限りマスクの着用をお願いいたします。
また、発熱などの風邪症状のある方のご参加はご遠慮いただきますよう併せてお願い申し上げます。
今後、東邦大学、文部科学省、厚生労働省からの通知及び状況の変化に応じて、新たな対応を行う場合がありますので、引き続き東邦大学理学部東京湾生態系研究センター(
http://marine1.bio.sci.toho-u.ac.jp/tokyobay/greet-j.htmlこのリンクは別ウィンドウで開きます)のホームページをご確認ください。



日時:2020年2月25日(火)13:00~17:30
会場:東邦大学 理学部5号館(習志野キャンパス)
〒274-8510 千葉県船橋市三山2-2-1
https://www.toho-u.ac.jp/accessmap/narashino_campus.htmlこのリンクは別ウィンドウで開きます

参加費:無料(事前登録なし、直接会場にお越しください)
共催:東京湾海洋環境研究会、東邦大学理学部東京湾生態系研究センター
後援:東京大学海洋アライアンス、東京湾再生官民連携フォーラム、 東京湾をよくするために行動する会
 

<プログラム>

13:00~13:20

風呂田 利夫(東邦大学 東京湾生態系研究センター、東京湾海洋環境研究会会長)

開催の挨拶:生態系再生の基盤となる生物調査の重要性—東京湾の海辺で行われている生物調査の状況をふまえて—

13:20~13:40

山田一之(フリーランサー)、茅根 創(東京大学 理学系研究科)、佐々木猛智・棚部一成(東京大学 総合研究博物館)、野村英明(東京大学大気海洋研究所)

東京湾の干潟における過去25年間の底生生態系の変化—東京大学理学部実習の結果から—

13:40~14:00

柚原 剛(東北大学 生命科学研究科)

東京湾旧海岸線残存干潟におけるベントス相の10年—2009年と2019年の比較

14:00~14:20

坂本昭夫(海をつくる会)

アマモ場再生~生きもの こんな生きものが確認されている

14:20~14:40

馬渡和華・荒尾一樹・芝原達也・小山文子(習志野市谷津干潟自然観察センター)、大原庄史(NPO法人生態教育センター)、風呂田 利夫(東邦大学)

谷津干潟での市民参加型底生動物・魚類調査について

14:40~15:00

恩田幸昌((公財)日本野鳥の会)

東京都立東京港野鳥公園

15:00~15:10(休憩)

15:10~15:30

大原庄史(NPO法人 生態教育センター)、小松里子・高橋清子(葛西臨海公園鳥類園ひがた・たんぼ倶楽部)、荒尾一樹(谷津干潟自然観察センター)、風呂田 利夫(東邦大学)

都立葛西臨海公園鳥類園の魚類相

15:30~15:50

今井 学(浦安水辺の会・浦安三番瀬大切にする会)

浦安三番瀬での市民活動について

15:50~16:20

山西良平(西宮市貝類館)

こうやってんの! 多様な主体の連携と協働による大阪湾生き物一斉調査

16:20~17:20

進行役:野村英明(東京大学、東京湾海洋環境研究会事務局長)

総合討論「環境再生にデータを役立てるには」

テーマ1:環境再生にデータを役立てる体制・枠組み

テーマ2:具体的な作業として、様々なデータをどう扱い、誰が解析するのか

17:20~17:30

大越健嗣(東邦大学東京湾生態系研究センター、センター長)

閉会の挨拶
 

趣旨:

生き物の種組成や多寡はその場の生態系の基礎情報であり、その様相の変化は生態系の変遷を知り、環境の変化を認知するために大切である。生物群集を長期的にモニターすることは重要だが、実際には、行政においても、大学・研究機関においても、生き物のモニタリングは衰退の一途である。これは生き物モニタリングが国土保全に不可欠なインフラであるという認識が、国をはじめ広く行き渡っていないことに要因が求められる。

一方、東京湾の海辺を見てみると、様々な生物(主に底生生物)の調査や学習活動が続けられている。その多くは市民団体によるものである。市民団体が生き物調査を行う動機の主なものとしては、次に2点が挙げられるのではないだろうか。すなわち、「生き物、それ自体が好き」「子供たちに身近な生き物がいることをもっと知ってもらいたい」であろう。そして後者にはある意味合いがあるのかもしれない。それは身近な生き物のことを知ることで、時間のかかる環境再生を次世代に託すという、開発の一翼を担ってきた大人たちのある意味身勝手な期待である。そんなことも見え隠れしつつ、いづれにしても現場のデータが積み重ねらえているという事実にこそ着目しなければならない。

目的の有無にかかわらず、長期間とられてきた生き物データは自ずと語り始める時がくる。積み上げられたデータを生かすことで生態系の変化を知ることができる。市民活動でえられたデータの多くは、いたいないリストが基本で、定量的ではないことが多い。また、生き物の採集方法がそれぞれ異なっていること、そして、ネックになるのはおそらく種分類の難しさであろう(もちろん、一目でわかる種もあるが、近年の遺伝子調査で同じ種が別の種になることも多い)。そうすると科学論文にはなりにくいので日の目を見ずに埋もれてしまう。

それでは本当に活用できないのか?せっかくとった生き物のデータなのだから、環境再生の役に立つなら有効な使い方はないだろうか。一つ一つのデータも、集まればいろいろなことがわかるはず。そこで今回はみんなのデータをどう生かしたら東京湾を多くの生き物が暮らす海にできるのかを考えるために企画した。

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