持続的なサケ・マス増養殖事業に関する国際セミナー
更新日:2018年05月29日
(2018年6月13日 開催)
日 時:平成30年6月13日(水)9:00~17:00
場 所:東京大学大気海洋研究所 国際沿岸海洋研究センター
〒028-1102 岩手県上閉伊郡大槌町赤浜1-19-8 TEL 0193-42-5611
オーガナイザー:清水宗敬、北海道大学大学院水産科学研究院
〒041-8611 北海道函館市港町3-1-1
Tel: 0138-40-8897; e-mail: mune@fish.hokudai.ac.jp
プログラム
目的:
日本とノルウェーの研究者が、国際サマーコースの一環として、サケ・マス類の増養殖に関する研究や取り組みをセミナー形式で紹介・議論し、両国の若手研究者を教育することを目的とする。
現在、水産物による食料生産の重要性が高まっているが、中でもノルウェーのタイセイヨウサケ海面養殖は規模的にも技術的にも世界を牽引している。一方、日本ではシロザケのふ化放流を中心とした増殖事業により資源の維持・増大を行っている。将来さらなる生産の増大が期待されているが、増養殖業は、増産の技術、野生魚との関係および動物福祉の観点から様々な問題を抱えている。本研究集会では、サケ・マス類の増養殖をいかに持続的に発展させるのかを学生(日本側6名、ノルウェー側6名)を交えて議論する。
スケジュール(変更の可能性あり)※発表はすべて英語
司会: 兵藤 晋 (東京大学)
9:00 開会(清水宗敬・北海道大学)
9:10 安全講習(野畑重教・東京大学)
9:20 センター紹介(青山 潤・東京大学)
9:40 日本のサケ事情(北川貴士・東京大学)
10:00 大槌湾内でのサケの行動生理(野畑重教)
10:20 休憩
10:40 大槌湾河川での自然産卵に関する調査(峰岸有紀・東京大学)
11:00 川と海での稚魚調査(川上達也・東京大学)
11:20 サケの環境DNA解析の系の確立と調査(Marty Wong・東京大学)
11:40 鳥によるサケ稚魚の補食に関して(佐藤信彦・東京大学)
12:00 昼食
13:20 スタミナトンネルを用いたサケの遊泳能力評価(阿部貴晃・東京大学)
13:40 ノルウェーにおける養殖の過去、現在および未来(Tom Ole Nilsen・ノルウェー・ユニ研究所)
14:00 海産魚仔魚の人工飼育−タイセイヨウオヒョウの事例(Ana S. Gomes・ノルウェー・ベルゲン大学)
14:20 日本とノルウェーの養殖システムの比較(村下幸司・増養殖研究所)
14:40 休憩
15:00 魚類におけるストレス、頑健性および動物福祉(Lars O.E. Ebbesson・ノルウェー・ユニ研究所)
15:20 総論・展望(Tom Ole Nilsen)
15:40 参加学生によるまとめと議論
16:40 閉会