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船越湾および大槌湾の藻場および海底に及ぼした津波の影響

2011年6月29日

海洋生命科学部門 小松輝久

6月20日から6月24日に大槌湾および船越湾の調査を実施しましたので報告します。

 

水中カメラおよびサイドスキャンソナーにより藻場の被害状況を調べました。その結果、大槌湾中央部南北両岸のガラモ場およびコンブ場は生育がよく、発達したアカモク、マコンブ、また、ワカメの分布が確認できました。また、大槌国際沿岸海洋研究センターの南に位置する弁天島(通称ひょうたん島)のすぐ沖側にもアカモクの藻場が確認できました。これらの場所では、海底の岩が津波でひっくり返ることはなかったことを示しています。また、大槌湾南側の岸近くの岩礁に設置されたアワビ魚礁もひっくり返っておらず、ウニが多数確認されました。しかし、大槌湾および船越湾に分布していた大規模な海草の藻場はほぼ消滅し、ごくわずかに栄養株が確認できました。一方、驚くべきことに大槌湾奥北側の砂地には、スゲアマモの花株が見られ、津波の影響が及んでいないことを示していました。サイドスキャンソナーによる調査の結果、大槌湾の湾奥から中央部の海底には大きなガレキはなく、養殖施設の設置に妨げとなるようなものは確認できず、今後、カキやホタテなどの養殖施設を設置しても問題ないものと考えます。

今回の藻場についての結果は、まだ、湾全体を十分にカバーするものではないので、さらに詳細な現場調査を行う必要があると考えています。

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