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メルツ氷河舌の分離が高密度水形成/流出量に与える影響

2011年3月8日

大気海洋研究所 草原和弥・羽角博康
ピエール・マリー・キュリー大学(仏)Guy D. Williams

南極底層水(AABW)は世界の海洋の深層を占め、その沈み込み過程は海洋の子午面循環を駆動しており、地球の気候システムの重要な構成要素である。東南極域では、効率的に海氷が生成される沿岸ポリニヤにおいて、AABWの元となる高密度陸棚水(DSW)が大量に形成されている。オーストラリア–南極海盆へ供給されるAABWを主に形成しているのは、アデリー・ジョージ5世海岸付近の沿岸ポリニヤである。そこでは、これまでアデリーディプレッション上にせり出したメルツ氷河舌(MGT)とメルツディプレッション上に存在した座礁氷山B9bの西側/風下側に形成されるポリニヤにおいて、活発なDSW形成が行われていた。しかし、2010年2月12日から13日にかけてMGTが南極大陸内部の氷河から分離し、そこでのDSW形成環境場を劇的に変化させた。本研究では、最新の海氷–海洋モデルを用いてその海氷および海洋場への影響を評価した。モデル結果から、MGT分離後すぐに海洋循環場と海氷生成のパターンが変化し、DSW流出量がMGT分離前に比べて23%減少しうることがわかった。

Nature Communicationの注目の論文に取り上げられました。

【発表論文】

Impact of the Mertz Glacier Tongue calving on dense water formation and export

 18 Jan. Nat. Commun. 2 : 159 doi: 10.1038/ncomms1156 (2011)
 

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