東京大学 大気海洋研究所50年史 1992-2001 東京大学 大気海洋研究所50年史 1992-2001

東京大学大気海洋研究所50年史1962~2012

海洋研究所が東京大学附置研究所として1962年4月に設立されてから,2012年3月で50年が経過した.気候システム研究センターが全国共同利用施設として東京大学に1991年4月に設置されてから21年が経過した.両組織が大気海洋研究所として発展的に統合したのは2年前の2010年4月のことであり,これからは海洋研究と気候研究を一段と発展させ,両者を融合した科学を拓く新たな道を歩み始めることになる.

本書はこの50年間の歴史をまとめている.海洋研究所は『東京大学海洋研究所15年史』と『東京大学海洋研究所30年史』を刊行しており,序章ではその歴史の概要を「設立までの経緯(~1962年3月)」,「設立からの30年間(1962年4月~1992年3月)」および「海洋研究所の発展(1992年4月~2010年3月)」に分けて記した.気候システム研究センターは第1期,第2期とも10年時限であったこと(2004年4月に時限撤廃)を踏まえ,「設立までの経緯(~1991年3月)」,「設立からの10年間(1991年4月~2001年3月)」および「気候システム研究センターの発展(2001年4月~2010年3月)」に分けて記した.大気海洋研究所となってからの歴史は短いものの,東日本大震災による国際沿岸海洋研究センターの被災など様々なできごとが起こった.その概要を述べた.最近20年間の歴史を,海洋研究所1992年4月~2010年3月,気候システム研究センター1991年4月~2010年3月,大気海洋研究所2010年4月~2012年3月に分けて,第1~4章に詳しく記している.第5・6章に1991年4月~2012年3月の研究系と研究センターの活動を詳しく記している.

本書では海洋研究所,気候システム研究センターおよび大気海洋研究所に関わった方々(教員,常勤の職員,大学院生,研究員,~2012年3月)の氏名を掲載した[➡第5章,➡資料].また,50年間の歴史を,文章だけでなく,可能な限り資料として表すことに留意した.電子版をhttp://www.aori.u-tokyo.ac.jp/50th/index.htmlに公表している.ここには書籍版では掲載できなかった情報も掲載している.

本書における記述期間

●序章
 
気候システム研究センター
設立(1991.4)以前~2010.3
海洋研究所
設立(1962.4)以前~2010.3
大気海洋研究所
2010.4~2012.3
●第1~6 章・資料
 
気候システム研究センター
1991.4~2010.3
海洋研究所
1992.4~2010.3
大気海洋研究所
2010.4~2012.3

なお,本書は2012年3月末現在で記述している.