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水族館の展示と研究。その相互作用を探る

更新日:2017年11月06日

(2017年12月11-12日 開催)

東京大学大気海洋研究所 共同利用研究集会

コンビーナー
猿渡敏郎 (東京大学大気海洋研究所)
西 源二郎(東海大学海洋学部)
植田育男 (神奈川大学)
日本動物園水族館協会 後援

会期:平成29年12月11日(月) 13:00-17:25
         12月12日(火) 10:00-16:10
会場:東京大学大気海洋研究所 講堂、エントランスホール

開催趣旨

水生生物を飼育し展示している水族館は、一般人が水の中に暮らす生き物に接し、身近に感じることのできる社会教育研究機関である。日本には海無し県も含め62の水族館が存在する。総来館者数から計算すると、毎年日本人の四人に一人が水族館を訪れている。このように、水族館の有する水生生物、水界環境に関する潜在的な教育波及効果は計り知れない。本研究集会では、平成17年より隔年で過去6回開催してきた水族館シンポジウムを振り返り、改めて水族館の社会教育研究機関としての意義と役割を確認し、考察することを目的とする。

過去に開催した6回の共同利用集会では、それぞれ研究、環境問題、研究と教育、生物多様性、共同研究、動物行動学をキーワードに水族館の活動、共同研究、社会的アウトプットに関して議論してきた。今回の研究集会では、水族館の本質である水生生物の展示と研究の実情と最新の動向を紹介し、その後、飼育繁殖活動、教育啓発活動を紹介する。続いて、これら活動の各園館同士、諸研究機関、教育機関との連携活動について紹介し、水族館の今後の方向性と展望を探る。新たな水族館像を築く研究集会になると期待される。

プログラム

口頭発表

○は演者

12月11日(月)
13:00-13:05 開会の挨拶 猿渡敏郎 (東京大学大気海洋研究所)
13:05-14:05「水族館における研究と展示を探り、その相互作用に迫る」
    西 源二郎(東海大学海洋学部)
14:05-14:15 休憩
14:15-14:45 「ミズクラゲの大水槽展示-これは思ったより難しいぞ!-」
    奥泉和也(鶴岡市立加茂水族館)
14:45-15:15 「琵琶湖博物館における小さな生き物たちの常設展示」
    ○鈴木隆仁・松田征也・楠岡泰 (滋賀県立琵琶湖博物館)
15:15-15:40「水族館におけるアカウミガメの繁殖展示と研究」
    坂岡 賢 (名古屋港水族館)
15:40-16:10 ポスター発表 コアタイム I
16:10-16:35「知床羅臼における生物収集と教育普及活動」
    ○松崎浩二・吉田光輔・上運天萌子(公益財団法人ふくしま海洋科学館)
16:35-17:00 「東海大学海洋科学博物館における駿河湾の魚類相研究とその展示」
    ○冨山晋一・野口文隆(東海大学海洋科学博物館)・岸本浩和(元東海大学海洋研究所)
17:00-17:25 「展示生物4種をミニ企画展に」
    冨澤奈美(海遊館)
18:00-20:30   懇親会

12月12日(火)
10:00-10:25 「生活史展示“ジェリーフィッシュライダー”-大学での研究を展示へつなげる」
    ○村松茉由子・戸村奈実子・太田智優(東京都葛西臨海水族園)、若林香織(広島大学大学院 生物圏科学研究科)、田中祐志(東京海洋大学 学術研究院 海洋環境科学部門)
10:25-10:50 「ホタルイカ研究と展示の現状および課題」
    ○不破光大・稲村修(魚津水族館)」
10:50-11:15 「人工授精によるアカムツの育成」
    ○新田誠(新潟市水族館マリンピア日本海)、八木佑太(国立研究開発法人水産研究・教育機構 日本海区水産研究所)、飯田直樹(富山県水産漁港課)
11:15-11:40 「水族館の展示と研究の相乗効果」
    池谷幸樹(アクアトトぎふ)
11:40-12:10 ポスター発表コアタイム II
12:10-13:30 昼休み
13:30-13:55「東南アジア産淡水フグの繁殖生態の展示と繁殖個体の教育活用」
    土井啓行(ニフレル)
13:55-14:20 ガラパゴス諸島におけるジンベエザメの野外調査~水族館飼育魚健康管理技術をフィールドへ~
    松本瑠偉・村雲清美(国営沖縄美ら海水族館)
14:20-14:30 休憩
14:30-14:55「かごしま水族館におけるサツマハオリムシ展示・研究・教育普及の取り組み」
    八巻鮎太(かごしま水族館)
14:55-15:20 「化学合成生態系生物の飼育と観察事例」
    ○北嶋 円・杉村 誠・小谷野有加・櫻井 徹・鈴木良博(新江ノ島水族館)、井上広滋(東京大学大気海洋研究所)、三宅裕志(北里大学)、豊福高志・長井裕季子・三輪哲也・藤倉克則・宮本教生(海洋研究開発機構)、丸山 正
15:20-15:45「長期飼育に向けた深海性二枚貝類の心拍測定:船上から水族館の水槽まで」
    ○瀬尾 絵理子(東京大学大気海洋研究所)、北嶋円・杉村誠(新江ノ島水族館)
15:45-16:00 総合討論
16:00-16:05 閉会の挨拶 西 源二郎(東海大学海洋学部)

ポスター発表

12月11日(月)15:40-16:10 ポスター発表 コアタイム I  奇数番号
12月12日(火)11:40-12:10 ポスター発表 コアタイム II 偶数番号

P01  クマノミ類の仔稚魚における病気予防のための投薬手法
    〇下村菜月・中野眞友子(東海大学海洋学部)、鈴木宏易(東海大学海洋科学博物館)、赤川泉(東海大学海洋学部)
P02  ヤナギムシガレイ当歳魚の底質選択性に関する飼育実験
    〇八木佑太(日本海区水産研究所)、新田誠・野村卓之・渡邉拓也(新潟市水族館マリンピア日本海)、飯田真也・後藤常夫(日本海区水産研究所)
P03  水族館で得られる「小発見」の記録・報告から 展示・教育・普及・調査研究への展開・活用
    〇土井敏男 (神戸市立須磨海浜水族園 [現所属:神戸市環境局指導課])
P04  大学水族館を活用した地域連携の実践
    〇高田浩二(福山大学生命工学部海洋生物科学科)
P05  実物との相乗効果をもたらす映像コンテンツの開発視点
     〜水族館・博物館における開発事例より〜
    〇渡辺友美(お茶の水女子大学・早稲田大学)
P06  学校現場における海洋教育の新たな展開〜能登モデルと水生生物の教材化〜
    〇浦田慎(一般社団法人能登里海教育研究所)
P07  学校での出前授業の相互作用〜学校と専門家とのより良い教育連携を目指して〜
    〇川島紀子(文京区立文林中学校)、猿渡敏郎(東京大学大気海洋研究所)
P08  駿河湾深海生物館 リニューアルオープン その過程とこだわり
    〇猿渡敏郎 (東京大学大気海洋研究所)、山村紳一郎 (和光大学・サイエンスライター)、田中直樹(よしもとクリエイティブエージェンシー)、高見宗広(東海大学海洋学部)、遠藤重由・外山毅(沼津市役所)
P09  アクアワールド茨城県大洗水族館第22回企画展「カニマニア王国」の紹介
    〇田中宏典・西田和夫・江美敦子・後藤武志(アクアワールド茨城県大洗水族館)
P10  岩手県閉伊川におけるサクラマスの生活史
    〇榎本直之・佐々木剛(東京海洋大学)
P11  地域間におけるセダカスズメダイの摂餌なわばり面積の変異とその決定要因
    〇森朗遥・須之部友基(東京海洋大学館山ステーション)
P12  館山湾におけるハゼ科クツワハゼ Istigobius campbelliの繁殖生態
    〇佐藤陽・須之部友基(東京海洋大学館山ステーション)
P13  館山湾におけるウバウオの成長と性分化
    〇森丘聡・須之部友基(東京海洋大学館山ステーション)
P14  館山湾におけるウツボGymnothorax kidakoの産卵行動
    〇大森尚也・須之部友基(東京海洋大学館山ステーション)
P15  館山湾に生息するトラギス科カモハラトラギスの配偶システム
    〇長谷部謙介・須之部友基(東京海洋大学館山ステーション)
P16  ノコギリヨウジの雌はつがい相手のサイズによって 卵の形質をコントロールできるか?
    〇本田梓・須之部友基(東京海洋大学館山ステーション)
P17  千葉県館山湾におけるネンブツダイOstorhinchus semilineatusの繁殖生態
    〇鈴木鴻之・須之部友基(東京海洋大学館山ステーション)・横地和正(板橋区立熱帯環境植物館)
P18  津波被災地における森川海のつながり教育のための思い出と将来の想いの分析
    〇藤澤亮・佐々木剛(東京海洋大学大学院)
P19  持続可能な流域社会づくりに向けた本有的価値と共感力に関する研究
    〇水谷史門・佐々木剛(東京海洋大学大学院)
P20  森川海のつながりにおける一考察
    〇鈴木秋里・佐々木剛(東京海洋大学)
P21  都市部における森川海のつながり教育
    〇須賀沢子・佐々木剛(東京海洋大学)
P22  都市部の地域資源を活かした水圏環境教育プログラムの開発実践評価
    〇西村直己・佐々木剛(東京海洋大学)
P23  地域住民の流域ネットワーク発展を目指した評価尺度の開発
    〇斎田桃子・佐々木剛(東京海洋大学)
P24  運河学習での五感を使った学びの変容
    〇村田真利・佐々木剛(東京海洋大学)

共同利用

研究集会