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アルゴ時代の海洋物理船舶観測

更新日:2012年07月30日

(2012年8月2日~3日 開催)

東京大学大気海洋研究所 共同利用研究集会

日    時:平成24年8月2日(金)10:00~17:30
            8月3日(金) 9:00~12:30
場    所:東京大学大気海洋研究所2F 講堂
      〒277-8564 千葉県柏市柏の葉5-1-5 TEL 04-7136-6011
コンビーナー:岡英太郎(東大大気海洋研、eoka◎aori.u-tokyo.ac.jp)、
       纐纈慎也(JAMSTEC、skouketsu◎jamstec.go.jp)

メールアドレスの「◎」は「@」に変換してください。

趣旨:
 2000年に始まった国際アルゴ計画のフロート展開数が予定の3000台に逹してから約5年が経ち、深さ2000mまでの海洋表・中層のラージスケールの水温・塩分変動が全球規模で捉えられるようになった。今後も多くの現象が自動で観測できるようになることが期待される。
 一方で、中規模以下の現象およびそれと大循環との関わり、深層循環、測線を横切るフラックスの算出、海洋物理現象が気象や生物地球化学の現象に与える影響などの研究においては、現在でも船舶観測が中心的な役割を担っている。また、これら船舶観測に基づく研究にはアルゴや衛星等の大規模自動観測データが活用されるようになってきている。今後新たな研究を展開していくためにも、船舶観測間の連携、および船舶観測と大規模自動観測網との連携をより一層強化していくことが望ましい。
 以上の背景のもと、本シンポジウムでは、船舶観測による海洋物理研究を積極的に実施している研究者に最新の成果および今後の計画を紹介してもらい、アルゴ関係者やモデル研究者などからもコメントを頂くことで、船舶観測による海洋物理研究の深化および連携を図る機会としたい。
 

プログラム

8月2日(木)
 10:00-10:10 挨拶および趣旨説明
     岡英太郎(東大大気海洋研)・纐纈慎也(JAMSTEC)

座長 市川香(九大応力研)
 10:10~10:35 黒潮域におけるマルチ観測の新展開
     ○小松幸生(東大院新領域)・安田一郎・伊藤幸彦・池谷透・金子仁(東大大気海洋研)・八木雅宏(NEC)・長船哲史(JAMSTEC)・日高清隆(中央水研)・西川悠(JAMSTEC)
 10:35~11:00 気象庁定線データとアルゴフロートデータを用いた北太平洋亜熱帯域における南北熱輸送量の見積もり
     ○村上潔・日比野祥・中野俊也・福田義和・北村知之(気象庁)・辻野博之(気象研)
 11:00~11:25 沖縄トラフの海洋物理プロセス研究の紹介と将来展開
     ○中村啓彦・仁科文子(鹿大水産)
 11:25~11:50 アルゴ・船舶観測・高解像度モデルによるモード水研究
     岡英太郎(東大大気海洋研)

昼食

座長 勝又勝郎(JAMSTEC)
 13:00~13:25 アルゴ時代の熱帯海洋係留ブイ観測とその成果
     ○堀井孝憲・長谷川拓也(JAMSTEC)
 13:25~13:50 今後の大気研究における海洋観測船の意義
     ○川合義美・猪上淳・米山邦夫・勝俣昌己(JAMSTEC)
 13:50~14:15 東北水研若鷹丸による海洋観測
     ○和川拓・伊藤進一(東北水研)・清水勇吾(中央水研)・筧茂穂(東北水研)・植原量行(東海大海洋)
 14:15~14:40 船舶・衛星観測による西部亜寒帯域の流動場の推定
     ○永野憲・脇田昌英・渡邉修一(JAMSTEC)
 14:40~15:05 おしょろ丸北洋航海における海洋物理観測
     ○上野洋路・大西広二(北大院水産)

休憩

座長 和川拓(東北水研)
 15:25~15:50 北極海における船舶観測:「みらい」と砕氷船
     ○菊地隆・西野茂人・伊東素代・川口悠介(JAMSTEC)
 15:50~16:15 南大洋での乱流観測
     ○北出裕二郎・平野大輔(東京海洋大)・嶋田啓資(北大低温研)
 16:15~16:40 みらい南大洋観測
     勝又勝郎(JAMSTEC)
 16:40~17:05 海上保安庁の海洋観測の現状
     ○西村一星・及川幸四郎(海上保安庁海洋情報部)
 17:05~17:30 リモセンと船舶は,どう折り合いをつけてきたのか
     市川香(九大応力研)


17:45~20:00 懇親会(大気海洋研究所1階ロビー)

8月3日(金)

座長 上野洋路(北大院水産)
 09:00~09:25 沿岸・陸棚域の海洋物理学 -アルゴ時代の展開と限界-
     磯辺篤彦(愛媛大CMES)
 09:25~09:50 陸棚域における鉛直過程に関する観測
     ○松野健・遠藤貴洋(九大応力研)・石坂丞二(名大水圏セ)
 09:50~10:15 沿岸海域におけるモニタリング観測の設計
     ○道田豊・田中潔(東大大気海洋研)
 10:15~10:40 日本海研究における船舶観測の重要性と問題点
     千手智晴(九大応力研)
 10:40~11:05 係留系による南極底層水の観測研究
     ○深町康・青木茂・大島慶一郎・松村義正(北大低温研)
 11:05~11:30 深層循環 -アルゴの下を測る-
     ○藤尾伸三・柳本大吾(東大大気海洋研)
 11:30~11:55 我が国初のマルチスケール・プロファイラーを用いた深海乱流への挑戦
     ○日比谷紀之・田中祐希・永井平・伊地知敬・高木智章(東大院理)

座長 岡英太郎(東大大気海洋研)・纐纈慎也(JASMTEC)
 11:55~12:30 総合討論
         コメンテーター:細田滋毅(JAMSTEC)、羽角博康(東大大気海洋研)

閉会

研究集会