コンペイトウEumicrotremus birulai
基本データ
採集海域:島根県浜田沖
採集水深:約300m
標本サイズ:2cm程度
カサゴ目ダンゴウオ科の深海性底魚.日本海からアラスカ湾にまで分布.オスよりもメスの方が大きく,15cm程度まで成長する.一般に食用にしない.表皮は骨質のこぶで覆われ,腹鰭は癒合して吸盤を形成している.
詳細データ
本個体は島根県沖の日本海で採集されたもの.体全体を覆う骨質のこぶが特徴的である.これによってお菓子の金平糖を彷彿とさせる愛嬌のある形態になっている.和名はもちろんお菓子の金平糖に由来している.
日本海の沿岸,水深300m付近に普通に見られる.メスが貝殻の中に産卵し,孵化するまでオスが育てることが近年明らかになった.

CT像の見所
1.この魚がコンペイトウと呼ばれる所以でもある表面のトンガリ(こぶ)
2.トンガリ(こぶ)は骨と同じくらい硬質化している(切断して確認してみて!)
3.発達した歯
CTデータでグリグリ!
CTデータを使ってグリグリを楽しむには?