ユノハナガニAustinograea yunohana
基本データ
採集海域:北フィジー海盆熱水域
採集日:1991年9月7日
標本サイズ:甲長約5cm
熱水噴出域固有の白色のカニ.眼は退化しており,つるつるとした凹凸の無い甲殻を持つ.その白い体色と海底温泉である熱水噴出域に生息することから,温泉から出る「湯の花」に因んでユノハナガニと名付けられた.
詳細データ
熱水噴出域に固有の白色の十脚類.一般にも認知度が高く,ハオリムシとともに熱水噴出域を代表する生物の一つで,ハオリムシ等を食べる肉食性のカニである.光の届かない深海に生息している為か眼は退化しており,逆に匂いに敏感に反応することが知られている.深海底から採集されてきた時に生存していることが多く,常圧下でも比較的容易に飼育することができる.

CT像の見所
1.甲羅の前端 (眼がないよ!)
2.発達した鉗脚(肉食性だよ)
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