キシュウヒゲCoelorinchus smithi
基本データ
採集海域:東シナ海ヒラジ曽根東方
採集水深:495-500m
タラ目,ソコダラ科に属する.東シナ海,西太平洋の約300-1000mに広く分布する.名前の由来でもある短いヒゲが顎の下にある.
詳細データ
深海魚,特にソコダラ類は深海からあがってくる間に圧力の変化によって目や浮き袋などが出てしまうことがほとんどだが,この個体はとても綺麗に採集できた.
ソコダラ類は深海に進出した第一群ということが知られている.発光器が腹面にあり,種の認識や求愛に役立てている.大きい目は,餌を探すためではなく,むしろこのような種認識や求愛に使われていると言われている.


キシュウヒゲのX線透過像(レントゲンモード).やや下から見ている.
CT像の見所
1.深海魚らしいしっかりとした骨格
2.長く尖った鼻(吻)
3.固くては虫類のような鱗
4.大きい目と鼻の穴
5.名前の由来でもある短いヒゲ
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