大気海洋科学スプリング・インターンシップ
2022(令和4)年 東京大学大気海洋研究所「大気海洋科学スプリング・インターンシップ」募集要項
東京大学大気海洋研究所「大気海洋科学スプリング・インターンシップ」とは、将来、大学院進学を検討している学部学生を対象に、研究室の活動に参加することによって大気や海洋研究にふれて将来の進路を決める際の参考にしていただくためのものです。インターンシップの受講を通じて、最先端の研究を実際に体験できる数少ない機会ですので、興味ある方は是非ご参加ください。
1.受講について
(1) 「テーマ一覧」に掲載されている各テーマは原則3日間(計約15時間)です。(最大2テーマ受講することができます。参加申込書に受講希望テーマ数を記入してください。)
(2) 参加申込書の希望理由および実施教員等の所見に基づき、所内委員会で書類審査を行います。
(3) 新型コロナウイルス感染症の流行状況により、本学の活動制限指針がレベルS, A, Bでは対面で実施しますが、レベルC, D, Eでは対面での実施を見合わせます。また、対面での実施を見合わせる場合でも、一部のテーマについてはオンラインで実施します。オンラインで実施するテーマについては、テーマ一覧でご確認ください。活動制限指針については、以下のサイトをご覧ください。
https://www.u-tokyo.ac.jp/covid-19/ja/index.html
2.申請手続き等
対象学生 | 現在、大学学部に在籍する者(2022(令和4)年4月1日に在籍のこと)(*1) |
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定員 | テーマごとに人数を設定する |
実施期間 | 2022(令和4)年3月1日(火)~ 4月8日(金)の間の3日間程度 |
実施場所 | 各テーマの実施場所は以下のいずれかで、テーマ一覧に記載されています。 ○東京大学大気海洋研究所 〒277-8564 千葉県柏市柏の葉5-1-5 大気海洋研究所本館および総合研究棟2, 3F (一部所外で実施する場合もあります。フィールドには出ません。) ○東京大学大気海洋研究所 国際沿岸海洋研究センター 〒028-1102 岩手県上閉伊郡大槌町赤浜一丁目19番8号 |
参加費用 | 無料(ただし、交通費、宿泊費などは参加者負担です。) |
申込方法 | 参加申込書を下記提出先宛までe-mail(電子ファイル)で送付してください。 参加申込書は以下からダウンロードしてください。 ・参加申込書(MS-Word形式) 大気海洋研究所が申込書をe-mailで受信しましたら、受信確認メールを送ります。返信がない場合は電話で必ずお問い合わせください。 提出・問合先:東京大学大気海洋研究所 国際・研究推進チーム
e-mail:iarp◎aori.u-tokyo.ac.jp 「◎」は「@」に変えて下さい。 tel:04-7136-6014 |
申込期間 | 2021(令和3)年12月13日(月)~2022(令和4)年1月19日(水) |
選考結果の通知 | 書類選考後、3月初旬までにe-mailにより申込者宛てに通知予定 |
保険 |
万一の事故やけがに備え、必ずインターン参加の前に、災害傷害保険及び
賠償責任保険等(学生教育研究災害傷害保険(学研災付帯賠償責任保険)等)
に各自加入してください。なお、東京大学の学生は学生教育研究災害傷害保険には全員加入済ですが、学研災付帯賠償責任保険への加入は任意となっています。
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備考 | (*1)高等専門学校専攻科の学生も大学学部に準じて受け入れます。 |
3.テーマ一覧
通番 | 教員氏名 (職名) |
日程 | 場所 | 定員 | テーマ名 | 新型コロナウイルスの感染拡大状況により、対面での実施が難しい場合 | 研究内容 |
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1 | 小畑 元(教授) 乙坂重嘉(准教授) |
3月7日から4月5日までの間の2日間、日程は希望者との協議の上、多少移動することも可能。 | 大気海洋研究所 (柏キャンパス) |
5名 | 海水及び海洋粒子中の微量元素・同位体分析 | オンラインで実施 | 海洋における微量元素・同位体の循環についての基本的な知識を学習するとともに、分析法について、実際の分析装置を使用しながら練習を行う。 |
2 | 狩野泰則 (准教授) 小島茂明(教授) |
3月29日(火)から31日(木)までの3日間 | 大気海洋研究所 (柏キャンパス) |
6名 | 深海動物の分布を探る | 実施しない | 深海に生息する底生動物(ベントス)の種は、どのような深度・水平分布をもち、また何がそれらの分布を規定するのか? 日本周辺での航海で得られた貝類試料についてDNA配列取得と形態解析を行い、この謎に迫ります。 |
3 | 佐藤正樹(教授) 宮川知己(准教授) |
2022(令和3)年3月1日(火)~ 4月8日(金)の間の2日間,日程は希望者との協議の上,決定します。 | 大気海洋研究所 (柏キャンパス) |
6名 | 全球非静力学大気モデルNICAMによる数値実験 | オンラインで実施 | 全球非静力学大気モデルNICAMの方程式系・差分法・構造の理解、およびNICAMを用いた台風等の数値実験、解析を行う。 |
4 | 兵藤晋 (教授) 神田真司(准教授) |
3月後半あるいは4月上旬の連続する3日間の予定。日程は希望者と協議の上決めます。 | 大気海洋研究所 (柏キャンパス) |
4名程度 | 魚類の海洋環境への適応ならびに繁殖制御機構 | 一部の内容(主に講義形式)をオンラインで実施 | 講義に加え、サメ類やメダカなどの魚類を用いて、エコー検査や解剖観察、血中ホルモン濃度の分析、脳下垂体のイメージングなどを通して、魚類が海という環境に適応するしくみや、繁殖を制御するしくみを学ぶ。 |
5 | 井上広滋(教授) 新里宙也(准教授) |
3月下旬から4月10日までの2日間程度、日程は希望者との協議の上で決定します。 | 大気海洋研究所 (柏キャンパス) |
4名 | 海洋生物の遺伝子解析 | オンラインで実施 | 海洋生物の様々な生命現象の、その進化的や生態学的意義について講義を行うとともに、実際に海洋生物(魚類やサンゴなどの無脊椎動物等)のサンプルを使用して、遺伝子解析技術やDNA配列情報解析の基礎を学ぶ。 |
6 | 伊藤幸彦(准教授) 堤英輔 (特任助教) 小松幸生(准教授) 伊藤進一(教授) |
3月29日-3月31日の3日間程度(日程は希望者との協議の上で決定します)。 | 大気海洋研究所 (柏キャンパス) |
10名 | 気候変動が海洋生態系に与える影響を調べてみよう | オンラインで実施 | 観測データ解析、数値モデリングを用いた気候変動の影響評価を体験します。 (1)観測データから見た沿岸の環境変動と魚類の応答 (2)粒子追跡モデルによる卵仔魚の輸送シミュレーション (3)魚類地球温暖化影響 (http://lmr.aori.u-tokyo.ac.jp/feog/ito/ index_internship. html ![]() |
7 | 津田敦 (教授) 西部裕一郎 (准教授) |
3月28日〜4月1日の間の3日間。日程は希望者と協議の上で決定します。 | 大気海洋研究所 (柏キャンパス) |
4名 | 海洋動物プランクトンの多様性と群集構造を探る | 実施しない | 海洋動物プランクトンの多様性・群集構造についての基礎的な知識を習得するとともに、野外試料の顕微鏡観察とDNAバーコーディングに基づいた群集構造解析を行い、一連の研究手法を理解する。 |
8 | 濵﨑恒二(教授) 吉澤 晋 (准教授) 塩崎拓平(准教授) |
3月28日から4月8日までの3日間、日程は希望者との協議の上決定します。 | 大気海洋研究所 (柏キャンパス) |
6名 | 海洋微生物の新種を探そう! | オンラインで実施 | 海洋微生物の分離や遺伝子解析・同定作業を通して、微生物研究の基礎的手法を学習するとともに、新種微生物の発見を目指します。 |