開催の趣旨

新プロ「海洋生命系のダイナミクス」5年計画の中間の年を迎えて、新プロ変動系のこれまでの研究成果を総括し、今後の研究展望を論議するために新プロ変動系ワークショップ「海洋生物の変動−自然変動のしくみ、人間活動のインパクト、変動する資源の管理−」を企画しました。このワークショップでは、単に新プロ研究成果を発表するだけでなく、変動系班が新プロ研究によって「海洋生命系の変動は人類に何をもたらすか?」という疑問に答えるために、機能系班や連鎖系班との共同しつつ今後どのように研究を展開して行くべきかを集中的に論議します。

なお、このワークショップへの参加は事前に申し込みが必要となっています。

 8月22日
 はじめに
13:00〜13:30
 学術創成研究「海洋生命系のダイナミクス」 の目的  塚本勝巳(東大海洋研)
 変動系班の研究目的  渡邊良朗(東大海洋研)
 セッション1 : 自然変動のしくみ  (座長:渡邊良朗)
13:30〜16:15
 変動様式の南北差の比較生態学から導かれるもの  渡邊良朗(東大海洋研)
 アワビ類の資源加入量を決める要因の解明  河村知彦(東大海洋研)
 ハダカイワシ科魚類の生活史戦略  杢 雅利(東大海洋研)
 仔稚魚の生理生態研究と資源変動研究の接点  田川正朋(京大農)  
 行動の個体発生と仔稚魚の生き残り  益田玲爾(京大農)  
 変動のトップダウン制御−肉食動物プランクトンの役割り−  寺崎 誠(東大海洋研)  
 資源変動に果たす生物輸送の役割  木村伸吾(東大海洋研)
 コメントと論議  
 セッション2 : 人間活動のインパクト
 (座長:宮崎信之)
16:45〜18:15
 本グループの活動の概要  宮崎信之(東大海洋研)
 インドネシアにおける水銀汚染の現状  新井崇臣(東大海洋研)・ダニエル リンボウ・宮崎信之
 沿岸域における勇気鈴汚染の現状  宮崎信之(東大海洋研)・田辺信介・高橋 真
 ワレカラ類を用いた有機スズ化合物による急性毒性実験  大地まどか(東大海洋研)・新井崇臣・竹内一郎・田辺信介・高橋 真・宮崎信之
 コメントと論議
 夕食および自由討論
18:30〜21:00
 8月23日
 セッション3 : 変動する資源の管理  (座長:松田裕之)
8:30〜10:00
 マサバ未成魚漁業がマサバ資源に与えるインパクトと魚種交代への影響  松田裕之(東大海洋研)
 禁漁区による資源管理  白木原國雄(東大海洋研)
 アオウミガメの温度性決定と保全対策  立川賢一(東大海洋研)
 スイッチング漁業が変動する漁業資源と漁獲量に与える効果  勝川俊雄(東大海洋研)
 コメントと論議
 セッション4 : 総合論議:変動系班研究の総合および機能系・連鎖系との連携                 
 (座長:渡邊、宮崎、松田)
10:30〜13:00
 コメント
 谷口 旭(東北大農) 田中 克(京大農) 上 真一(広島大生物圏) 上田 宏(北大フィールド科学センター) 塚本勝巳(東大海洋研)
 総合論議