チョウチンアンコウの一種Himantolophus sagamius
基本データ
※標本写真個体とCT撮影個体は異なる.標本写真提供:国立科学博物館.
採集海域:茨城県沖
採集日:1991年9月7日
標本サイズ:4.1cm SL (標準体長)
チョウチンアンコウ科の一種で,和名はまだ決まっていない.体長は雌で最大20cm程まで成長する.同属別種のHimantolophus groenlandicus(和名:チョウチンアンコウ)と形態が酷似しており,特に小型個体は識別が難しい..
詳細データ
1967年に鎌倉の海岸に打ち上げられたチョウチンアンコウ(H. groenlandicus)が江の島水族館で8日間飼育された.その際に,世界で初めてエスカ(提灯)から発光液を噴出する様子が観察されている.画像に使われた本種 (H. sagamius) も同様の行動生態をもっている可能性がある.発光液の放出には,獲物や外敵の目を眩ます効果があると考えられている.チョウチンアンコウ科の雄は雌に比べて非常に小さいが(矮雄),雌に寄生はせず海中で自由生活を送る.
CT像の見所
1.体の半分を占める頭部の頑強な骨格
2.ちょうちん(イリシウム;誘引突起)を支える骨
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