コブシカジカMalacocottus zonurus
基本データ
採集海域:仙台湾沖
採集水深:約450m
標本サイズ:10cm強
本種はカサゴ目ウラナイカジカ科に属する深海性底魚である.胸鰭を広げて海底に居座り(?)、小型甲殻類や魚類を捕食すると考えられている.頭部が特に大きいこと、前鰓蓋骨に棘が発達すること、体が縦扁しないことなどから近縁種と区別される.
詳細データ
日本近海のコブシカジカ属魚類は太平洋三陸沖からアラスカ湾にまで分布する本種と、日本海固有種とされるヤマトコブシカジカ Malacocottus gibberの2種が知られる.これらは形態的にも遺伝的にも類似しており、分類を再検討すべきとの意見がある.また中層に浮上して産卵を行うとの示唆があるが、まだ生態的にも不明な点が多い.
CT像の見所
前鰓蓋骨(えらぶた)に発達した棘、頭部骨格
CTデータでグリグリ!
CTデータを使ってグリグリを楽しむには?