東京大学海洋研究所

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2016年

日本バイオロギング研究会(編・著)

「バイオロギング2 動物たちの知られざる世界を探る」
京都通信社(2016年9月刊)

223ページ / A5判 ISBN:978-4-903473-55-0 価格:2,200円(税別)

2009年に最初のバイオロギング本が出版されてから7年が経過した今年、第2弾が出版されました。魚類・鳥類・哺乳類・ウミガメを対象とした研究成果が紹介されています。佐藤による巻頭言を始め、「世界一大きなフグは世界一長い動物を食べる」(中村乙水)、「子育てにみるハシブトウミガラスの献身的な愛」(伊藤元裕)、「なぜ仲間たちとともに潜るのか」(青木かがり)、「オットセイは記憶力で採餌行動を決める」(岩田髙志)、「クラゲをつまみ食いするアカウミガメ」(楢崎友子)、「石垣島の船頭さんのぜいたくなお刺身」(北川貴士)、「はじめてのタギング」(秋山優)といったタイトルが並びます。(佐藤 克文)

デイビッド・L・カーチマン(著)永田 俊(訳)

「微生物生態学 ―ゲノム解析からエコシステムまで―」
京都大学学術出版会(2016年9月刊)

648ページ / A5判 ISBN:978-4-8140-0047-0 価格:5,724円(税込)

本書は、2012年にオックスフォード大学出版局から上梓されたデイビッド・カーチマン著「Processes in Microbial Ecology」の翻訳書です。本書が扱うのは、地球規模の環境と生態系の変動を基底的な部分でコントロールしている「見えない」生物の世界、すなわち微生物世界の成り立ちと法則性です。それを「プロセス」というキーワードを軸にして、海域と陸域を含め、包括的にまとめあげている点に本書の大きな特色があります。微生物同士の相互作用や大型生物との共生、さらには微生物が駆動する物質循環やそれが地球環境に及ぼす影響についてなど、最新の知識を幅広く学ぶことができます。(永田 俊)

畑瀬英男(著)

「竜宮城は二つあった─ウミガメの回遊行動と生活史の多型─」
東海大学出版部(2016年9月刊)

248ページ / B6判 ISBN:978-4-486-02104-9 価格:2,160円(税込)

屋久島永田浜におけるアカウミガメの産卵及び孵化調査を、今年度も無事全うできた。帰途、安房川で半日リバーカヌーを行う機会があった。頻繁に屋久島を訪れている割には、カヌーを漕ぐのは初めてだった。ぎこちないパドル操作で上半身を苛めつつ、ほとんど人工構造物の見当たらない川景色を堪能した。水の冷たさに秋の気配を感じた。ガイドさんが仰るには、この川の中州にもウミガメが産卵上陸することがあるそうだ。来年の調査後は、シーカヤックかダイビングでもして、見聞を広めるとしよう……。本書はこうしたウミガメ調査研究にまつわる見聞録である。読後、旅に出たくなること請け合いだ。(畑瀬 英男)

猿渡敏郎(編・著)

「生きざまの魚類学 魚の一生を科学する」
東海大学出版部(2016年6月刊)

248ページ / A5判 ISBN:978-4-486-02058-5 価格:3,600円(税別)

とかく最新の研究ほど、分野を問わず先鋭化し、狭い内容になりがちです。魚の子供の研究には、その前段階の卵や親魚に関する情報も不可欠です。このように、魚の一生を常に意識して研究を進めないと、絶滅危惧種の保全も、水産資源の持続的利用も、有効な方策をとることはできません。本書は、魚類学・水産系研究者が、日ごろの研究を一歩下がって見直して、魚の一生を俯瞰する契機になればと思い、編纂しました。若手&中堅の研究者が筆を振るい、章ごとに魚の一生の一場面を紹介しています。登場する魚もマサバ、サケから深海魚まで多岐に渡り、読者も飽きないと思います。魚類生態学の入門書として受け入れていただければと願っております。(猿渡 敏郎)

左巻健男(編)

理科の探検RikaTan夏の特別企画「海をめぐる19の知的冒険」
SAMA企画(2016年6月刊)

128ページ / B5判 JAN:4910093570860 価格:1,400円(税込)

中学高校の理科の教員などを読者として想定した隔月刊の冊子「RikaTan」の2016年8月号で夏の特別企画「海をめぐる19の知的冒険」が組まれました。海に関する19の様々な話題について研究者らが平易な解説をしています。道田による「海岸漂着物はどこから来るか?」をはじめ、「引き潮と満ち潮」(小田巻実)、「海藻おしば」(杉山孝一)、「海の色は何色?」(桑島幹)、「海水の化学」(一色健司)といったタイトルが並びます。各項目は2または4ページにコンパクトにまとめられていて、それぞれ読み物としても面白い内容になっています。(道田 豊)

中西正男・沖野郷子(著)

「海洋底地球科学」
東大出版会(2016年5月刊)

320ページ / A5判 ISBN:978-4-13-062723-8 価格:3,800円(税別)

海洋底は地球上で最も活発な地質現象が起こっている場所であり、同時に過去の地球環境の歴史を記録している場でもあります。また、現在わたしたちが直面している地震・津波などの自然災害、環境変動、資源開発などのさまざまな問題に立ち向かうためには、海洋底の理解が欠かせません。先年お亡くなりになった本所小林和男名誉教授は、70年代に日本ではじめて観測に基づいた海洋底科学という学問分野を創設され、「海洋底地球科学」という本をお書きになりました。この本は、小林先生の名著に敬意を払い、その後のこの分野の進展を豊富に取り入れ、海洋底の誕生から消滅までの過程をたどりながら、海洋地殻とリソスフェアのテクトニクスとダイナミクスを丁寧に解説しました。学部生から読める初学者向けの教科書となっています。(沖野 郷子)

日本生態学会(編)津田敦・森田健太郎(担当編集)

シリーズ現代の生態学 第10巻「海洋生態学」
共立出版(2016年2月刊)

324ページ/A5判 ISBN:978-4-320-05745-6 価格:3,400円(税別)

訳書での海洋生態学はあったが、水産学の伝統を持つ我が国の学問体系にふさわしい「海洋生態学」の教科書はなかった。このような背景の中で、編集者、著者は10年間は使える海洋生態学の教科書を作るというモットーで執筆・編集を行った。結果として、生態学、海洋学、水産学などの要素をバランスよく配置することができたように思う。本所からは、齊藤宏明、河村知彦が執筆者として参加している。(津田 敦)

蒲生俊敬(著)

「日本海 その深層で起こっていること」
講談社(2016年2月刊)

208ページ/新書判 ISBN:978-4-06-257957-5 価格:860円(税別)

本学における海洋教育・研究の分野横断ネットワーク「海洋アライアンス」の普及活動の一環として企画・刊行された一冊です。日本海というユニークな縁海の特徴を観測データに基づいて解き明かし、日本海はなぜミニ海洋と呼ばれるのか、そして日本海が日本列島にとって如何に重要な存在であるのかを、様々な観点から浮き彫りにします。(1)日本海とはどのような海か、(2)日本海は世界の海の「ミニチュア版」、(3)「日本海独自の海水」があった!(4)日本海の来歴、(5)「母なる海」日本海、(6)「ミニ海洋」からの警告──の6章からなり、白鳳丸や淡青丸による最近の観測成果も含めて、読みやすく平易な語り口で書かれています。(蒲生 俊敬)