東京大学海洋研究所

全国共同利用・共同研究拠点

ナビゲーションを飛ばす

go to english page

facebook_AORI facebook_AORI

  • ホーム
  • 研究所概要
  • 教員&スタッフ
  • 研究活動
  • 共同利用
  • 進学希望の方へ
  • アクセスマップ

2012年

中島映至・田近英一(著)

「正しく理解する気候の科学 論争の原点にたち帰る」技術評論社(2012年12月 出版)

208ページ / 四六判 ISBN:978-4-7741-5432-9 価格:1,659円 (税込)

地球温暖化現象について論じた一般書は数多くあり、そこにはたくさんの役立つ知識が示されています。しかし、それでもなお、地球温暖化に関する疑問の声があとを絶ちません。これは、地球が非常に大きくてさまざまな構成要素から成り立っているために、気候変化のメカニズムも複雑だからです。そこで本書では、視点を全地球環境史が見えるまで広げて考えてみることにしました。その中から見えてくる、現在の問題の特殊性についてみんなで考えてみたいと思います。
(中島 映至)

渡邊良朗(著)

「イワシ 意外と知らないほんとの姿」恒星社厚生閣(2012年11月 出版)

112ページ / B5判 ISBN:978-4-7699-1290-3 価格:2,520円 (税込)

イワシ類は世界の漁獲量の20~30%を占めており、人間にとって重要な資源です。人間にとってばかりでなく、ブリやマグロなどの魚類、鯨類や海鳥類のえさとして、海洋生態系の中で重要な位置を占めています。イワシ類の資源量は数十年単位で大きな増減を繰り返してきました。豊漁と不漁はなぜ繰り返し訪れるのか、イワシ類資源を持続的に利用するにはどうしたらよいのだろう、海の資源が減っても養殖があれば大丈夫なのか、この本はこんな疑問に答えます。中学・高校生向けの本ですから、2時間もあればすらすらと読めてしまいます。イワシ類を通して見えてくる海の世界や、海と向き合う人間の営みについて、一般の読者にも考えてもらいたいと思って書いた本です。
(渡邊 良朗)

河村知彦(著)

「アワビって巻貝!? 磯の王者を大解剖」恒星社厚生閣(2012年11月 出版)

116ページ / B5判 ISBN:978-4-7699-1291-0 価格:2,520円 (税込)

中学生でも読める海の生き物の本。本書はそのシリーズ第5弾として刊行されました。日本人ならおそらく誰もが知る高価な海産物“アワビ”ですが、生き物としての彼らの姿を知る人は多くはないかもしれません。アワビが巻貝であることすら知らない人も多いのではないでしょうか。中学生にも分かるようにという部分で苦労しましたが、日本の沿岸に棲むアワビの仲間について、基本的な分類や生態から資源変動要因まで、最新の研究成果を含めて易しく解説しました。また、アワビと日本人の長い付き合い、アワビ漁業や種苗放流事業の現状と問題点、昨年の大地震、大津波が三陸沿岸のエゾアワビ個体群に及ぼした影響についても紹介しました。日本の海のかつては豊かだった海の幸たちと、私たち日本人がこれからどのように付き合っていくべきかを考えていただけたらと思います。(河村 知彦)

東京大学海洋アライアンス(編)

「地震に克つニッポン せまりくる大地震に東大の最先端頭脳が立ち向かう」小学館(2012年7月 出版)

112ページ / B5判 ISBN:978-4093882507 価格:1,365円 (税込)

海洋アライアンス・ビジュアルブック第2巻は地震の特集号です。表紙の色が気になりますが、今読んでもらいたい本です。東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)を経験後、近づきつつあるとされる震災に私たちはどう備えるのか。そのためにこの本では、被災や復興の現状から、地域社会の立て直し方、さらには防災・減災の考え方など、これからのヒントをコンパクトに掲載しています。地震学、歴史学、都市工学、環境倫理学、経済学、水産学、教育学など、海洋アライアンスの特長である分野をまたいだ構成で、フルカラー。高校生以上であれば、誰でも興味を持って読んでもらえると思います。(野村 英明)

橘髙二郎(監修)・早川康博(編)(西田周平 分担執筆)

「ミ ナミイセエビ 驚くべき生態と増養殖への挑戦」生物研究社(2012年3月刊)

372ページ / A5判 ISBN:978-4915342639 価格:4200円 (税込)

ミナミイセエビ類は南半球に生息するイセエビ科のエビ類で、初めて耳にする人も多いと思います。ですが、日本で「イセエビ」として消費されているエビ類のほぼ半分はミナミイセエビ類なので、実は私たちに大変身近な生き物です。近年、日本・オーストラリア・ニュージーランドの研究者を中心とした共同研究によりミナミイセエビ類の研究が大きく進展しました。本書は、これらの成果をもとに、ミナミイセエビとはどのような生き物か、その研究史・分類・形態・進化・生活史・幼生の生態・沿岸への回帰機構・養殖技術などあらゆる面から、現場での調査の様子や苦労話もまじえて紹介しています。また、イセエビ全般の分類・生態に関する情報も満載です。(西田 周平)

日本地球化学会(編)(蒲生俊敬、海老原充 代表編集)

「地球と宇宙の化学事典」朝倉書店(2012年9月 出版)

472ページ / A5判 ISBN:978-4-254-16057-4 価格:12,600円 (税込)

広大な宇宙での出来事から、目に見えない微生物の営みに至るまで、我々を取り巻く森羅万象の不思議さと面白さについては、ここで改めて言うまでもありませんが、本書は、このような不思議の世界を、地球惑星化学かつ生物地球化学的観点から俯瞰することのできる初の中項目事典です。193名という多数の執筆者(本所からも15名が参加)が、厳選された約300の重要かつタイムリーな項目を担当し、1ないし2ページの読み切り記事にまとめています。どのページからでも読みはじめることができ、関連する項目を次々ととばし読みできるのが中項目事典の楽しさです。その上、19点に及ぶ口絵写真(カラー)が収録されており、その中には,インド洋深海の高温熱水を世界で初めて採取した瞬間をとらえた写真など貴重なショットも含まれています。ほぼ4年前に企画をスタートしたときは、2年くらいで出版しようと意気込みましたが、途中で何度も息切れしました。しかしようやく完成にこぎつけた本書は、当初の予想をはるかに上回る出来映えと思います。(蒲生 俊敬)

亀崎直樹(編)(佐藤克文、畑瀬英男 分担執筆)

「ウミガメの自然誌 産卵と回遊の生物学」東京大学出版会(2012年9月 出版)

320ページ / A5判 ISBN:978-4-13-066161-4 価格:5,040円 (税込)

ウミガメに対する社会的関心は高い。カメの現場、とくに産卵や孵化調査の現場ほど一般の人々と交わる機会は他にないかもしれない。年齢、性別、職業、国籍に関係なく、一つ所で寝食をともにしながら、淡々と調査を繰り返す。掃除、洗濯、炊事、展示館の受付業務なども自分たちで行うので、時間を持て余すということはほとんどない。たまには禁欲的な生活を送るのもいいかなと思うようになった今日この頃。この本読んで興味を持った方は、ぜひ屋久島へ!(畑瀬 英男)

塚本勝巳(著)

「世界で一番詳しいウナギの話」飛鳥新社(2012年9月 出版)

288ページ / 四六判 ISBN:9784864101899 価格:1,400円 (税抜)

「うぁあ、きた、きた、きたぁ~! これは間違いなく来たよォ~!」そう、心の中で叫んだ瞬間のことを、今でもはっきりと覚えています。2009年の夏、私たちは西マリアナの海山域で、ウナギの卵を採集することに成功しました。世界で初めてのことです(「まえがき」より)。内容は、動物の旅の理由を説明する「脱出理論」、研究室運営のいろは、正しい海洋調査のやりかたとは? 貴重なシップ・タイム獲得のバトル、思い悩みながらも長年ウナギ研究に従事した筆者の研究裏話が盛りだくさん。知的興奮満載の上質サイエンス・アドベンチャーに仕上がった、と思う。(塚本 勝巳)

塚本勝巳(著)

「ウナギ 大回遊の謎」PHP研究所(2012年6月 出版)

238ページ / 新書判 ISBN:978-4-569-79670-3 価格:945円 (税込)

ウナギの生態は謎に包まれている。なかでも、とびきりの謎が産卵場問題。人びとはウナギがどこで生まれるのか、長い間不思議に思ってきた。泥のなかから自然発生するという説や、山芋がウナギに変わるという説は有名だ。……しかし、古代ギリシャのアリストテレスの時代から2400年、ついにウナギ産卵場の謎は解明された(「はじめに」より)。わかりやすい文章とほのぼのとしたイラストで綴る、ウナギ究極の謎を追いかけた科学者たちの夢と冒険の記録。筆者がウナギ研究にのめり込んでいった研究遍歴も紹介。(塚本 勝巳)

島 一雄・木村伸吾ほか(編)

「最新 水産ハンドブック」講談社(2012年6月 出版)

719ページ / A5判 ISBN:978-4-06-153736-1 価格:8925円 (税込)

水産業界を取り巻く環境が大きく変化するなか、1988年に刊行された『改訂版 新水産ハンドブック』が最新の動向や科学的知見を組み入れて、全面改訂されました。水産関係全般に関して、実際の現場に対応した、より具体的で専門性の高い記述がなされているので、研究者のデスクサイドで活用できる内容となっています。また、本書は公務員試験対策用の参考書としても長年親しまれていることから、丁寧な用語解説に気が配られ、今回の改訂では図表の充実が図られています。(木村 伸吾)

松浦啓一(編著)(馬渕浩司、昆健志 分担執筆)

「黒潮の魚たち 叢書・イクチオロギア-2」東海大学出版会(2012年4月 出版)

234ページ / A5判 ISBN:9978-4486019343 価格:3,360円 (税込)

黒潮といっても、研究分野や興味によってとらえ方はさまざまでしょう。一般には、島崎藤村の「椰子の実」からイメージされるように、いわゆる南の島や海から生き物を運んでくる「ベルトコンベア」的な作用がクローズアップされがちです。しかし、沿岸魚類の多様性を相手にしている研究者の間では、横断することが難しい「バリアー」としての作用も注目されています。「黒瀬川」とも呼ばれる黒潮が日本の沿岸を川のように流れることにより、その両岸および周辺にはさまざまな程度に異なる魚類相が成立していることを知っていただければ幸いです。(馬渕 浩司)

日本進化学会(編)(小島茂明 分担執筆)

「進化学事典」共立出版(2012年4月 出版)

996ページ / B5判 ISBN:978-4-320-05777-7 価格:18,900円 (税込)


日本海洋学会(編)(道田豊 分担執筆)

「海はめぐる : 人と生命を支える海の科学」地人書館(2012年4月 出版)

232ページ / A5判 ISBN:978-4805208342 価格:3,360円 (税抜)

日本海洋学会創立70周年を機に、同学会の教育問題研究会が中心となって作った一種の教科書です。大学初年次の学生程度の、初めて海洋学に触れる学生に大まかな概念をつかんでもらうことを意図しています。全12章、限られた分量のため個々の分野について深く掘り下げた内容とは言い難いものの、海洋物理、化学、生物といった分野に加え、法律や船など、海洋調査に携わる際に重要な分野もカバーし、実務者にも参考になる内容です。私は「法律」の章を担当しました。法律の専門家ではありませんが、長く海洋観測に従事した経験から、海洋調査・観測の現場で必要と思われる法令等の知識について整理しました。(道田 豊)

永田俊・熊谷道夫・吉山浩平(編)

「温暖化の湖沼学」京都大学学術出版会

300ページ / 23センチメートル ISBN:978-4876985906 価格:3,780円 (税込)

本書は、大型湖沼を中心とした湖沼生態系に対する温暖化影響を科学的に評価するうえで必要な知識を体系的に整理することを目的とし、物理、化学、生物、モデリングの専門家が協力して執筆しました。まず、温暖化影響に関する国内外の知見を俯瞰します。続いて、温暖化が湖水の混合や循環に及ぼす影響を理解するうえで不可欠な流体力学的な過程とその理論について論じます。さらに、湖沼の生態系の構造と機能に関する最新の知識を踏まえつつ、生態系や物質循環に対する温暖化影響の諸相を学びます。最終章では、湖沼生態系の数値モデルの作り方やそれを用いた温暖化影響予測の事例を紹介します。湖沼学(陸水学)のみならず、海洋生態学や地球環境学の参考書としても、お気軽に目を通していただけると幸いです。
(永田 俊)

北川貴士(著)

「マグロはおもしろい 美味のひみつ、生き様のなぞ」講談社(2012年2月 出版)

272ページ / 15.4センチメートル ISBN:978-4062772020 価格:660円 (税込)

マグロの蘊蓄本は数多くありますが、それらは、漁業・流通・魚河岸に関連すること、グルメ情報、死んだ標本の計測に基づいた俗説などの説明に終始していました。本著は、最新の研究成果をもとに太平洋を回遊するクロマグロの生きざまを紹介した一般向けの書です。とくに、近年の新書ブームで埋もれてしまった海洋学・水産学関連、そして文学の名著を随所で引用したり、インターネット検索では決して出てこないような情報をひたすら拾い集めたりと、紙媒体ならではの工夫を凝らしました。漁船に乗って調査をするときの苦労話など、真面目かと思えば下世話な話もたくさん盛り込んであります。(北川 貴士)