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太平洋南北断面観測による生物地球化学・生態系の統合研究

更新日:2016年01月18日

(2016年2月18-19日 開催)

日    時:平成28年2月18日(木)13:00~17:30
       平成28年2月19日(金)  9:00~15:00
場    所:東京大学大気海洋研究所2F 講義室(217号室)
       〒277-8564 千葉県柏市柏の葉5-1-5 TEL 04-7136-6009
コンビーナー:小川浩史、大気海洋研究所・生元素動態分野、hogawaaori.u-tokyo.ac.jp

※メールアドレスの「◎」は「@」に変換して下さい。

趣旨:
IGBP(地球圏-生物圏国際共同研究計画:2016年よりFuture Earthに移行)とSCOR(海洋科学研究委員会)が共同で後援している国際プロジェクトIMBER(海洋生物地球化学・生態系統合研究)の戦略に沿って、日本においても、海洋における物質循環、低次生態系に関する研究が精力的に進められている。特に、学術研究船白鳳丸を使った研究航海では、物理、化学、生物の専門家が共同して観測を行い、それぞれの分野から様々な新しい成果が得られてきている。今後、これらの成果を相互に比較し合い、統合しながら、物質循環、生態系をより包括的に理解する必要があり、そのための議論の場として、本共同利用研究集会を立案し採択された。一方、2012年度から新学術領域研究「新海洋像:その機能と持続的利用 (NEOPS)」がスタートし、そのフィールド観測の主たるプラットフォームとして、ここ5年ほどの間に、白鳳丸による太平洋の南北断面観測航海が集中して行われてきた(KH-12-3, KH-13-7, KH-14-3)。今後これらの航海の成果として、太平洋の赤道-亜熱帯-移行帯-亜寒帯-極域の軸に沿った、物質循環、低次生態系の南北構造に対する新しい海洋像が得られることが期待される。本研究集会では、主にこのような内容について、航海に参加した研究者を中心に成果発表および情報交換を行う。
 

プログラム

2月18日(木)
13:00-13:15「趣旨説明および最近5年間の白鳳丸による南北断面観測航海の概要」
小川浩史(AORI)

            座長: 石井雅男(気象研)
13:15-13:40「白鳳丸KH-13-7および14-3次航海における物理観測」
〇伊藤幸彦・金子 仁(AORI)・纐纈慎也 (JAMSTEC)・奥西 武 (東北水研)

13:40-14:05「太平洋西部における海洋大気エアロゾル中無機態窒素の濃度分布と海洋への沈着量」
孫 思依・ 成田 祥・ 〇植松光夫(AORI)

14:05-14:30「南北太平洋亜熱帯域における各形態リンの空間分布」
〇江濵 誠・橋濱史典(海洋大)・齊藤宏明(AORI)・山口珠葉・佐藤光秀(東大農学生命)・塩崎拓平・福田秀樹・小川浩史(AORI)・神田穣太(海洋大)

14:30-14:55「太平洋におけるピコ・ナノ植物プランクトン群集:白鳳丸太平洋断面観測を中心に」
〇佐藤光秀(東大農学生命)・橋濱史典(海洋大)・児玉武稔(日本海区水研)・塩崎拓平(AORI)・古谷 研(東大農学生命)

14:55-15:15 休憩

            座長: 齊藤宏明(AORI)
15:15-15:40「太平洋における珪藻類とハプト藻類の現存量、群集構造、および多様性に関する研究」
〇遠藤 寿・鈴木光次(北大地球環境) 

15:40-16:05「メタトランスクリプミクスによる動物プランクトンの多様性緯度勾配の観察」
〇町田龍二(台湾中央研究院)

16:05-16:30「分子生物学的手法によるカイアシ類の多様性解析」
〇平井惇也(中央水研)・津田 敦(AORI)

16:30-16:55「西経170度線上におけるマイクロネクトンの多様性と食性」
〇立花愛子(AORI)・平井惇也(中央水研)・宮 正樹(千葉県博)・菊地知彦(横国大)・津田 敦(AORI)

16:55-17:20「窒素・炭素安定同位体比による太平洋外洋域漂泳区食物連鎖構造の解析」
〇高橋一生・堀井幸子(東大農学生命)・塩崎拓平(AORI)・古谷 研(東大農学生命)

2月19日(金)
            座長: 佐藤光秀(東大農学生命)
9:00-9:25 「夏季南太平洋における海洋細菌・古細菌主要系統群の空間的分布」
〇多田雄哉・鈴木光次(北大地球環境)

9:25-9:50 「太平洋における細菌群集の多様性および群集構造の南北変化」
〇鈴木翔太郎・浜崎恒二(AORI)

9:50-10:15「北太平洋中層水における原核生物の炭素生産速度」
〇福田秀樹・小川浩史(AORI)

10:15-10:40「太平洋亜熱帯・赤道域における透明細胞外ポリマー粒子(TEP)の鉛直分布」
〇山田洋輔(AORI)・横川太一(JAMSTEC)・小川浩史・永田  俊(AORI)

10:40-11:00 休憩

            座長: 橋濱史典(海洋大)
11:00-11:25「太平洋表層における蛍光性溶存有機物の量的・質的分布」
〇山下洋平(北大地球環境)・ 橋濱史典(海洋大)・齊藤宏明・ 福田秀樹・小川浩史(AORI)

11:25-11:50「太平洋赤道域から北極海における硝化とその生物地球化学的循環への影響」
〇塩崎拓平・伊知地稔(AORI)・磯部一夫(東大農学生命)・橋濱史典(海洋大)・中村賢一(東大農学生命)・江濵 誠(海洋大)・林崎健一(北里大)・高橋一生(東大農学生命)・浜崎恒二(AORI)・古谷 研(東大農学生命)

11:50-12:15「北太平洋中深層における鉄(II)」
〇小畑 元・高橋沙珠子・蒲生俊敬(AORI)・西岡 純(北大低温研)

12:15-13:15 昼食

            座長: 小畑 元(AORI)
13:15-13:40「太平洋の170ºW線に沿った表層200m以浅における溶存微量金属濃度の南北分布」
〇武田重信

13:40-14:05「西部北太平洋における溶存酸素の長期変動」
〇笹野大輔・石井雅男・小杉如央・緑川 貴(気象研)・髙谷祐介・中野俊也(気象庁)

14:05-14:30「太平洋南北断面観測における海洋大気エアロゾルの粒径分布と雲凝結核特性」
〇岩本洋子・三木裕介・三浦和彦(理科大)

14:30-15:00 総合討論
            座長: 小川浩史(AORI)

共同利用

研究集会