海洋生物の資源量推定
更新日:2015年10月05日
(2015年11月13日 開催)
日 時:平成27年11月13日(金)10:30〜17:00
場 所:東京大学大気海洋研究所2F 講堂
〒277-8564 千葉県柏市柏の葉5-1-5 TEL 04-7136-6009
コンビーナー:入江貴博・平松一彦(東大大海研 irie◎aori.u-tokyo.ac.jp)
※メールアドレスの「◎」は「@」に変換して下さい
プログラム
10:30 開会のあいさつ
10:40 白木原国雄(東大・大海研)
目視調査による資源量推定−沿岸性鯨類スナメリを対象として
11:20 岡村寛*(中央水研)・金治 佑(国際水研)・木白俊哉(国際水研)
小型鯨類の複数種同時発見を考慮した個体数推定
12:00 昼 食
13:20 酒井一彦(琉大・熱生研)
サンゴの資源量・個体群サイズの測定:被度による測定の解析上の制約とその打開策
14:00 平松一彦(東大・大海研)
我が国周辺水域の水産資源の評価手法について
14:40 休 憩
14:50 荒木仁志(北大)
遺伝子マーカーを用いた有効集団サイズ推定について
15:30 入江貴博(東大・大海研)
中立遺伝マーカーを用いた近親判別に基づく個体数推定の可能性
16:10 北門利英(海洋大)
国際資源に対する資源評価法とその動向
16:50 閉会のあいさつ
趣旨説明:海洋生物の個体群動態を把握して、資源量の推移を管理することは、一般に非常に困難である。複雑性を内包した予測困難な時系列データを取り扱うという点では、金融や気候変動の科学とよく似ているが、その反面、決定的に異なることもある。為替や気温の予測は、時がくればその成否がはっきりする。それに対して、海洋生物の資源量すなわち個体群サイズは、確度の高い観測すらままならない。モデルの評価に必要な情報を集める時間的猶予も与えず、状況は刻々と変化を続ける。本シンポジウムでは、漁獲対象種の資源解析に従事する研究者に加えて、沿岸生態系の保全に取り組んでいる研究者が一堂に会することで、問題の新たな突破口を模索したい。