ナビゲーションを飛ばす

教職員募集 所内専用go to english pageJP/EN

facebook_AORI

instaglam_AORI

流れ藻の起源とfate:その生態,分布,輸送

更新日:2014年02月07日

(2014年2月13-14日 開催)

2014年 2月13日(木曜日)14:00〜17:00
2014年 2月14日(金曜日) 9:30〜13:10
東京大学大気海洋研究所2階講堂
http://www.aori.u-tokyo.ac.jp/access/index.html

コンビ-ナー
  青木優和(東北大学大学院農学研究科)
  小松輝久(東京大学大気海洋研究所)
 

開催趣旨

日本周辺では春季から夏季にホンダワラ類の流れ藻が多く出現する.これらの流れ藻は,サンマ,サヨリ, トビウオ類の産卵基質として,マアジやブリ幼魚の随伴対象として,また葉上動物の生息基質として生物多様性上および水産上重要な役割を果たしている.特に,ブリ稚養殖に用いるモジャコは流れ藻ごと掬い取るモジャコ漁業により供給されるため,流れ藻の分布と輸送は重要で,関係する県の漁業者,水産研究機関の関心は高い.このように流れ藻は生物多様性に加え,水産上でも重要である一方,海底基質に付着していないため,藻類研究者の間でも関心が低い.したがって,流れ藻それ自身の生態や,葉上動物などの生態は必ずしも十分に把握されていないことや,研究者もそれぞれの研究機関で分散して研究している者が多いことから研究の発展が遅れているように思われる. そこで,流れ藻が生じて,移動し,そして沈降する間に生じるすべての生態学的な過程を対象とし,これらに関係する研究者が一同に会し,今まで得られた知見を発表し,新しい情報と視点を得るとともに,研究協力などを構築する契機とすることを目的として本シンポジウムを企画した.このシンポジウムを開催することで,日本での流れ藻研究を活発化させ,研究者間のネットワーク化をはかることができるようにしたいと考えている.また,参加して発表する研究者が最新の研究成果を相互に紹介することで,新しいアプローチや知見を獲得することができ,流れ藻研究を加速させることができることを願っている.
 

プログラム

2月13日(木)
14:00~14:10         開会挨拶および趣旨説明 小松輝久(東大大海研)

1. 日本周辺のガラモ場と流れ藻
座長:青木優和(東北大院農)

14:10~14:40         樺太南部の藻場の紹介とロシア極東部におけるアカモク情報
○鯵坂哲朗(京大院農)
14:40~15:10      中国におけるアカモクの分布
許敏・○小松輝久(東大大海研)・鯵坂哲朗(京大院農)
15:10~15:50         東シナ海における2-3月の流れ藻の分布と海洋環境
○小松輝久・水野紫津葉・國分優孝・ナジール ムハンマド・アタチャイ カンタチュンポー・阪本真吾(東大大海研)・青木優和(東北大院農)・鯵坂哲朗(京大院農)

15:50~16:00         休憩

2.黒潮域における流れ藻とモジャコ
座長:鯵坂哲朗(京大院農)

16:00~16:30         土佐湾における流れ藻の分布と種組成の経年変化
○田井野清也(高知水試)
16:30~17:00         鹿児島県海域における流れ藻とモジャコの来遊量変動
○宍道弘敏(鹿児島県水技セ)

            懇親会

3.流れ藻の付着動物
座長:小松輝久(東大大海研)

2月14日(金)
 9:30~10:00         震災後の女川湾におけるホンダワラ類葉上動物群集の特徴
                             ~生息基質としてのアカモクの特異性について~
鈴木由香莉・○青木優和・堀越彩香・遠藤光・吾妻行雄(東北大院農)
10:00~10:30         東シナ海における流れ藻上の無脊椎動物相
安倍弘(日大生物資源)・○小松輝久・國分優孝・Alabsi Natheer・Eva A. Rothäusler・水野紫津葉(東大大海研)・宍道弘敏(鹿児島県水技セ)・鯵坂哲朗(京大院農)
10:30~11:00         流れ藻群集の食物網解析
○西田由布子・佐々修司・阪本真吾・上田修作・倉持優希・濱名正泰・カンタチュンポー アタチャイ・宮島利宏・小松輝久(東大大海研)・青木優和(東北大院農)

11:00~11:10         休憩

11:10~11:40         流れ藻に付着するエボシガイの日齢査定
○倉持優希・水野紫津葉・小松輝久(東大大海研)・藤倉克則(JAMSTEC)
11:40~12:10         高解像度海洋大循環モデルを用いた東北沖合堆積流れ藻の起源推定
○國分優孝・小松輝久(東大大気海洋研)・伊藤正木(東北水研)・Filippi J.B. (Univ. Corse)・笹井清二(JAMSTEC)
12:10~12:40         和歌山県白浜町臨海海岸における打ち上げ藻 (ホンダワラ類) の分解過程
木寅佑一朗・○鯵坂哲朗(京大院農)

12:40~13:00                                    4.総合討論

司会:小松輝久(東大海洋研)

13:00~13:10         閉会の挨拶   青木優和(東北大院農)

当日飛び込みでも参加できますが、なるべく事前にご連絡ください。
問い合わせ:阪本真吾(tel: 04-7136-6222, mail: sakamotoshingosakamoto@gmail.com)

出版・メディア

研究集会