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海洋動物研究を発展させる新型バイオロギング装置に関する現状と将来展望

更新日:2013年09月13日

(2013年11月7日~8日 開催)


 

日   時: 平成25年11月7日(木)11:00~17:30
            11月8日(金)  9:00~18:00
場   所: 東京大学大気海洋研究所2F 講堂
        〒277-8564 千葉県柏市柏の葉5-1-5 TEL 04-7136-6011
コンビナー: 荒井修亮、京都大学フィールド科学教育研究センター、arai.nobuaki.8c◎kyoto-u.ac.jp
大気海洋研対応者: 佐藤克文、国際沿岸海洋研究センター、katsu◎aori.u-tokyo.ac.jp

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プログラム

11月7日(木)
11:00~12:00 (講堂)
Nicholas L. Payne (School of Biological, Earth & Environmental Sciences, UNSW Sydney, New South Wales, Australia)
音と動き:音響テレメトリーと加速度計を用いて調べる水生動物のエネルギー収支、および行動と環境の対応関係

 13:30〜15:30 (講堂)
・依田憲(名古屋大学大学院環境学研究科)
オオミズナギドリに搭載したGPSロガーで測定する海水面流況
・野田琢嗣(京都大学大学院情報学研究科)
ジャイロスコープデータロガーの開発と応用
・牧口祐也(日本大学生物資源科学部海洋生物資源科学科)
魚類の脳波からわかること~脳波ロガー開発の試み
・Carl G. Meyer (Hawaii Institute of Marine Biology, University of Hawaii)
自由遊泳するサメや魚類の食物摂取と消化の自動計測手法

15:30〜17:30 (講堂)
ポスター発表
 

11月8日(金)
ワークショップ1「バイオロギングに使える特定小電力無線局の作成について」(講堂)
佐藤克文(東京大学大気海洋研究所)
 動物の追跡あるいは動物から切り離した装置を回収する目的で、VHF電波発信器が利用されている。これまで、日本で製作されているものとしては、免許を要しない150MHz帯特定小電力無線局があったが、当初電波法にて定められていた空中線電力 (送信出力)10mWの範囲内で作成された発信器の海面における電波の到達距離は、海外製品の10km~11kmの到達距離に及ばなかった。ところが、2012年3月26日の総務省告示第87号による改正で、送信出力が1Wに緩和された。これにより、外国製品並の電波到達距離を持つVHF発信器を作成出来る可能性が生じた。国内の特定小電力無線機器メーカーであるサーキットデザイン社が、その発信器の作成に向けて検討している。そこで、興味を持つユーザーたちに集まってもらい、具体的にどのようなスペックの発信器が必要とされているのか話し合う。送信出力緩和前にサーキットデザイン社が作成した送信出力10mW以下の発信器や受信機やアンテナを用いて、使い勝手を実際に試す実習も行う。
9:00~10:00 サーキットデザイン社 電波法、海外製品と当社製品の違い等について
10:00〜10:20 牧口祐也(日本大学) 淡水魚を対象とした使用例
10:20〜10:40 渡辺伸一(福山大学) これまで用いられていた発信器 
10:40〜11:00 山本麻希(長岡技術科学大学) 陸上動物における現状
11:00〜11:30 総合討論 どんな発信器が求められているか
11:30〜12:00 サーキットデザイン社(実習) 特定小電力発信器の指向性

ワークショップ2「オオミズナギドリ研究の現状と将来展望」 (講堂)
13:00~18:00 
白井正樹(名古屋大学大学院環境学研究科)・米原善成(東京大学大気海洋研究所)
 ミズナギドリ目に属するオオミズナギドリは、個体数のほとんどが日本周辺の離島で繁殖しており、日本の海と深い関わりのある海鳥である。長年にわたる、様々な繁殖地での生態調査により、そのライフスタイルや環境との関わり方が明らかになりつつある。本ワークショップは、日本各地でのオオミズナギドリ調査による新しい知見を共有し、今後の研究に役立てるための議論を行うことを目的とする。当日は、それぞれのオオミズナギドリ繁殖地で得られたデータの研究発表を行うとともに、今後の繁殖地間のモニタリング計画などを中心とした研究討論を行うことを予定している。

ワークショップ3「ジャイロセンサー搭載データロガーの実物紹介」(講義室2)
13:00~15:00
野田琢嗣、小泉拓也、三田村啓理(京都大学大学院情報学研究科)、荒井修亮(京都大学フィールド科学教育研究センター)
 これまで京都大学では、動物の詳細な運動を計測可能にするため、ジャイロセンサー搭載の新規データロガーの開発を行ってきた。ジャイロセンサー搭載データロガーの開発を通して培った技術・経験を基に、今後、様々な新規データロガー(9軸超小型データロガー、アーカイバルロガー等)の開発と製品販売を予定している。近々、製品販売を開始する新規データロガーの実物紹介と,研究者との意見交換を行いたい。

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